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「もったいない…流れを完全に失った」 松山英樹の“命運分けた”1つのパット
大きな注目を集めながら進んだ最終日の優勝争い。その命運を分けた一打は?(撮影:GettyImages)

<アーノルド・パーマー招待 最終日◇10日◇アーノルド・パーマーズ ベイヒルC&L(フロリダ州)◇7466ヤード・パー72>

2打差の4位でスタートした最終日。先月行われた「ジェネシス招待」に続く出場2試合連続優勝を目指した松山英樹だったが、前日までに覚えていた違和感が拭えない。「修正し切れなかった結果。8番でお先を外してしまったところからリズムもつかめなかった。ああいうのをなくさないと上位には行けないし、優勝争いに絡むチャンスもなくなる」。厳しい評価が口をつく。


風向きが変わる難しいコンディションで、なかなかバーディがこない。6番パー5はグリーン右ラフからの3打目を2.5メートルにつけたが、これも入らなかった。松山が振り返った8番パー4は、奥7メートルからのバーディパットが60センチほどショートし、流し込もうとしたパーパットが外れたホール。このボギーが尾をひいた。

後半に入っても、悪い流れを止めることはできず、10番ボギー、11番バーディ、12番ボギーとチグハグな展開に。すると13番パー4は、グリーンをショートしたボールが手前の池に戻りガックリと肩を落とした。結果的にダブルボギーを叩いてしまい、『後半は攻めた結果か?』という質問にも受けたが、「いや、壊れましたね…自分で。それだけです」と言って苦笑いを浮かべるしかない。

特にグリーン上で歯がゆさを感じた。「ファーストパットがなかなか…」というなか、7番では2メートルのシビアなパーパットをねじ込むなど粘りも見せた。「そのままの流れで、と思ってファーストパットを打ったけど思うように打てず」。その感触が消せないまま臨んだ8番のパーパットについては、「もったいない1打。流れを完全に失った」と話す。

ただ、ダブルボギーのきっかけになった一打も含め、ショットに関する不満はそこまで大きいものではない。「悪くはなかったと思うけど、ちょっとしたズレが大きくなって、ああいう結果(13番のダボ)になったと思う。そこを修正しきれなかったのがきょうの結果につながった」。この誤差を埋める作業を続けていく。

最終18番のボギーで、トータル3アンダーの12位タイになりトップ10入りも逃した。それでもしっかりと優勝争いに絡めたことには納得の表情も浮かべる。「いい位置で回れたし、そういうところはよかった。しっかりと来週に切り替えて準備をしたい」。

その来週は、14日開幕の「ザ・プレーヤーズ選手権」(フロリダ州)。“第5のメジャー”とも呼ばれる米国男子ツアーの旗艦大会で、賞金総額は2500万ドル(約37億円)にものぼる。次のビッグトーナメントで、この悔しさを晴らしたい。


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