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3オーバーからカムバックで『70』 松山英樹が「びっくりした」雨風の影響
タフなコンディションのなか伸ばし13位で全英を終えた松山英樹。手ごたえも感じる4日間だったようだ(撮影:福田文平)

<全英オープン 最終日◇23日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

トータル2アンダーの17位タイから上位を狙った松山英樹。荒れた天候になった全英の最終日は、驚きから始まった。フェアウェイで残り230ヤードほどから3番アイアンで打った打球が200ヤードほどしか飛ばずにショート。グリーン手前のバンカーにつかまった。


「計算して打っていたけど、ちょっとびっくりした」と、雨と風の影響は想像を大きく超えていた。パーをセーブすることはできたが、先に来たのは2打目がポットバンカーに入った4番パー4でのダブルボギー。そして7番も落とし、この時点でトータル1オーバーまで後退と、イーブンのラインを越えてしまった。

それでも、「久々にああいうスタートを切っても、(集中力は)切れることなくできてよかった」と、難コンディションを相手にしてもプレーに没頭。9番で5メートルを決めてこの日初バーディを奪って折り返すと、11番、12番では連続バーディ。16番では残り208ヤードのラフから「その場のノリと勢いでいった」とピンに絡め、4つ目のバーディを刻んだ。

出だしでつまづいたものの、結果は「70」のアンダースコア。トータル3アンダーは13位タイと、順位もスタート時からわずかにアップして今季メジャー最終戦を終えた。開幕時点でのポイントレースは56位で、成績だけを見れば、好調とは言い難い状況の今シーズン。全英でのトップ10入りはわずかに逃したが、「ずっとうまくできていなかったなか、ひさびさに上位にいけそうな雰囲気があるゴルフができたので、良かったなと思います」と4日間を評する。

2日目の12番セカンド以降気にしていた左腕あたりも、最終日は気にする素振りは見られず。体調については「来週からまだ続くので、痛みなくできればいいなと思う」と話すのみに留めたが、最終戦出場へ向けた“連戦”も控えている。来週はすぐに、米国男子ツアー「3Mオープン」に出場。自身9度目の全英を後にし、米ミネソタ州へと向かう。(文・笠井あかり)


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