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「天国から見てくれてると思うとうれしい」 フリートウッドが母の命日に誓った全英制覇
天国からの声援も力にフリートウッドが“超特大”のタイトル獲得を目指す(撮影:福田文平)

<全英オープン 2日目◇21日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

初日を5アンダーの首位タイで終えたトミー・フリートウッド(イングランド)。午後組としてスタートした2日目は、タフなコンディションの中で厳しいゴルフを強いられた。


プレー終了後、フリートウッドは「歯を食いしばって頑張らなければならなかった」と語り、「でもラウンドの大半は悪くなく、それどころかとても良いプレーができた感触がある」とポジティブに振り返った。

序盤は5番まで連続パー。6番でこの日最初のボギーでスコアを一つ落としたが、9番までパーで乗りきって前半を終える。バックナインは10番でようやく初のバーディ。そしてその後はバーディとボギーを繰り返した。

終ってみれば3バーディ・3ボギーの「71」。スコアを伸ばすことができず、逆に「65」の好スコアを叩きだして10アンダーに乗せたブライアン・ハーマン(米国)を5打差で追う展開で第2ラウンドを終えた。

「昨日は素晴らしいラウンドができたけど、実は最初は苦しんだ。でもきょうの場合は逆に終盤が大変だった。必死にプレーしてイーブンパーは悪くないし、調子も悪くない」

今大会でそんなフリートウッドを支えているのが、コース上で大きな声援を送る地元のファンたちの存在。この日もコースのいたるところで“トミー・コール”が起こった。しかし何より、昨年7月21日に享年60歳で亡くなった自身の「母のために良いパフォーマンスをしたい」という強い気持ちが、32歳を奮い立たせているのは間違いない。

大会前の記者会見。フリートウッドは金曜日が母親スーさんの命日になることに触れ、「母が天国から見ていてくれると思うとうれしくなる」と笑みをこぼした。その際には「メジャーで勝つのが夢で、『ジ・オープン』で勝つのは特大、いや超特大の夢なんだ」とも語っている。

そんな中で、この日は初日の首位から5打差の2位へと一歩後退。予選ラウンドを終えた現時点では、夢から少し離れてしまったのは確かだ。だがフリートウッドは諦めておらず、「大会が終わるまでは、勝負は決していない」と鼻息を荒くする。

大声援を送る自身のファン。そして「僕をいつもサポートしてくれた」という、幼いころから苦楽を共にしてきた今は亡き母のために、夢に向かって最後までゴルフクラブを振り続ける。


<ゴルフ情報ALBA Net>