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中島啓太が全英で魅せた! ロングパットイーグル&新名物パー3のスーパーショットに大歓声
中島啓太が徹底したマネジメントで粘りのゴルフを展開した(撮影:福田文平)

<全英オープン 初日◇20日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>
 
1バーディ・3ボギーの2オーバーで迎えた終盤4ホール。日も傾き始めるなか、中島啓太が2つのスーパープレーで魅せた。


まずは15番パー5。ティショットをフェアウェイに運ぶと、残りおよそ240ヤードから4番アイアンを振り抜いて2オンに成功。カップまで20歩のところから“スライスフック”ラインを読み切って、ど真ん中から沈めるイーグル。天を仰いで右手でガッツポーズ。観客の歓声を全身に浴びた。
 
続く16番はティショットがポットバンカーにつかまりボギー。それでも今大会から新設された17番パー3で、再び中島が魅せる。この日は126ヤードに設定され、ピンは右サイド。ピンの左奥を狙った9番アイアンでの打球は、「一筋右に出てしまって、風に当たったのでドキッとしたんですけど…」と不安に見送りながらも、ワンバウンドでピタリと止まり、カップまで80センチ。スタンドで見守るギャラリーが沸いた。
 
最終18番はまたしても球がポットバンカーに吸い込まれボギーフィニッシュ。自身2度目の全英は1オーバー・48位タイ発進となった。「たくさんボギーも出ましたけど、そのなかでも粘り強くできたんじゃないかなと思います」と振り返る。
 
開幕前から多く口にしている“粘り強さ”。13番パー3はその言葉がぴったりと合うようなプレーだった。ティショットが右手前のバンカーにつかまり、グリーンを直接狙えない状況。それでも、「もう、すぐに判断はできました」と、即座にレイアップを選択した。左サイドのフェアウェイに出したあとの3打目のアプローチは、6メートルほどショートして大叩きのピンチが訪れたが「絶対死守するというか、強い気持ちで打った」と決めてガッツボギー。リンクスの罠に“誘われず”に、手堅いマネジメントに終始した。
 
メジャー自身初の予選通過だけでなく、上位浮上も狙っていきたいところ。首位とは6打差の滑り出しだが、あすも「あまり何を変えるとかではなくて、ただもうやり続けて」と自分のプレーに徹底する。初日は午後14時26分のスタートだったが、2日目は風が比較的穏やかな午前9時25分(日本時間午後5時25分)にティオフを迎える。さらなる粘り強さを見せながら、スーパープレーでバーディを積み重ねていきたい。(文・笠井あかり)


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