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パット貢献度『+2.79』で全体7位 松山英樹はグリーン上の好パフォーマンスで今季メジャー最高位発進
いつもは苦しんでいるパッティングが好調だった(撮影:福田文平)

<全英オープン 初日◇20日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>
 
松山英樹の全英オープンは、ナイスセーブから始まった。2打目がグリーン左にこぼれた1番は、ウェッジで転がすように1メートルに寄せてパー。続く2番はフェアウェイからグリーン手前に大きくショートしたが、バンカー越えでマウンド上に切ってあるピンに対して1メートルにつけてしのいだ。


4番では花道からパターを選択し“3パット”のボギーとするも、5番で奥6メートルを決めてバウンスバック。流れを切らさずに、序盤を滑り出した。
 
8番では2.5メートルのチャンスにつけたものの、バーディパットが蹴られた。それでも一日を振り返ってみると、グリーン上でガマンを見せ続けた18ホールだった。
 
後半に奪った2つのバーディは、11番で4メートルを流し込んだものと、15番パー5で2オンに成功し、奥20メートル以上からピタリとつけて2パットにまとめたもの。さらには、ティショットがポットバンカーにつかまりフェアウェイに出すだけとなった12番、14番では、それぞれ2メートルと10メートルの“ロングパット”を沈めるスーパーセーブをみせた。
 
5月の海外メジャー「全米プロ」では「(パットで)毎週10打くらい損してる」とも話していたが、この日はスコスコと決まった。5フィート(約1.5メートル)のパットは12本すべて外さず、10フィート(約3メートル)でも4回中3本を沈めた。この日のパッティング貢献度(ストローク・ゲイント・オブ・パッティング)は『+2.79』で全体7位。つまり3打近くスコアに寄与したことになる。今季ここまで『-0.063』でツアー112位タイであることを考えると、グリーン上のパフォーマンスは会心だったといえる。
 
3バーディ・2ボギーの「70」の1アンダーは19位タイで、首位との差は4打。初日の滑り出しを比較してみても、「マスターズ」は26位タイ(首位とは6打差)、「全米プロ」は38位タイ(6打差)、「全米オープン」は83位タイ(10打差)と、今季最高位でのスタートとなった。2日目は午後2時37分(日本時間午後10時37分)にティオフ。この好位置からさらに浮上して、週末へと進んでいきたい。(文・笠井あかり)


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