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松山英樹の元エースキャディ・進藤大典氏 蝉川泰果と全英でタッグ「ネクスト英樹の存在に」
蝉川泰果(左)は心強い“相棒”とともに初メジャーに挑む(撮影:福田文平)

<全英オープン 事前情報◇19日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

初メジャーを戦う蝉川泰果の隣には、心強い名参謀がいる。松山英樹を長年支えた進藤大典氏が若きホープのキャディを務める。


進藤氏はロイヤル・リバプールで行われた2014年大会で松山、06年は5位タイに入った谷原秀人のバッグを担いだ。蝉川とは「中日クラウンズ」以来の再タッグ。「コースを知っているというのもある。松山さんのバッグをかついでいて、あれだけPGA(米男子ツアー)の優勝を経験しているので、担いで欲しいなと」いうラブコールで実現した。同じ東北福祉大生ということもあり、「話題も合うし、コミュニケーションもとりやすい」と信頼を置いている。

ロイヤルリバプールを知る男として、コースマネジメントについても参考になるところが多い。「進藤さんのマネジメントでいくと、ドライバーはほどんど握らなかったですね」と、風が吹いた月曜日には得意な武器を4回程度しか振らなかった。ショットを打つ前にも密に話し合いをするなど、細かく戦略を練る場面が多く見られた。

そんな蝉川について進藤氏は、「飛距離も申し分ないし、アイアンもうまいし、アプローチの技術もあるし、度胸もある。ポテンシャルは担いでいても感じる」と絶賛。「“ネクスト英樹”みたいな存在になってきたと思う」。マスターズを制した日本のエースに通ずるところを感じている。

初のメジャーという舞台でも物怖じしない、という姿にも目を見張る。「堂々としていて、浮ついていなくて、かつそこまで自分にプレッシャーもかけていない。バランスのいい選手だと思います」と、まさに“心技体”が整っている状態。最高のパフォーマンスを発揮するための準備は、着々と整っている。

キャディとして数々のメジャーを経験したからこそ、伝えられることもある。「メジャーの舞台も経験が大事。一試合一試合の場数を積んで、この試合もいいきっかけになるように。僕も全力でサポートしたいと思います」。蝉川が一皮も二皮も剥けて大きく成長できるように―。二人三脚でのメジャー大会が、間もなく始まる。(文・笠井あかり)


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