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「昨年のリベンジ」 中島啓太は“プロ”になって全英カムバック
プロ転向後初となる全英に挑む中島啓太。順調に調整を重ねている(撮影:福田文平)

<全英オープン 事前情報◇19日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

2017年、当時アマチュアだった中島啓太はこのロイヤルリバプールを回ったことがある。「初めてリンクスコースをプレーしたのはこのコースだった」という思い出に残る一戦(デュークオブヤングチャンピオンズトロフィー)は、3日間でトータル10オーバー。それでも地元選手と優勝争いを演じて2位に入った。


そこから6年が経ち戻ってきたが、コースの印象はがらりと変わっている。今大会の3番ホールが当時は1番ホールで、一般営業と同じ扱い。パー4に変わった10番はパー5でプレーしたし、今大会注目の17番パー3はその時にはなかった。なにより違うのは、それを取り囲むオーラ。「スタンドもあって、その雰囲気も違う。全く別のコースだと思います」と、“全英”に様変わりした18ホールはより難易度が増している。

セント・アンドリュースで行われた昨年の150回大会には、前年の「アジアアマ」優勝などの資格で“アマチュア世界No.1”として出場。3連続ボギー発進から「粘り強くできた」と初日をパープレーでまとめたが、2日目にスコアを落とし、週末には進めなかった。

世界最古のトーナメントはコース持ち回りで開催されるため、「同じコースでリベンジはできない」。それでも「昨年のリベンジという点でしっかりいいプレーをしたい。プロゴルファーとしていい結果で終われるように頑張りたい」とそのまなざしは力強い。

日本ツアー史上5人目のアマチュア優勝を飾るなどこれまで輝かしい実績を残してきたが、昨年はメジャー3試合に出場しすべて予選落ち。涙を流したが、昨年9月にプロ転向すると、今年6月「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」でプロ初優勝。5週連続の最終日最終組入りなど、プロとしてもその名をとどろかせ始めている。疲れを感じながらも、2週間のオフを有効に使い、準備は整えた。1年間の成長を、ロイヤルリバプールにぶつけたい。(文・笠井あかり)


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