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「自力、がむしゃら」につかんだ出場権 金谷拓実は勝利の自信とともに、4度目の全英へ
松山英樹(左)、中島啓太(右)ら先輩・後輩に囲まれた練習ラウンドで今年の全英対策をチェックした金谷拓実(撮影:福田文平)

<全英オープン 事前情報◇18日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

セント・アンドリュースでの昨年大会は、前年の日本ツアー賞金ランキング2位の資格で出場した金谷拓実。だが、今年のロイヤル・リバプールへ来るためには自らの手で切符をつかむしか方法がなく、それは昨季3試合に出場したそのほかの海外メジャーについても同様だった。


そして、日本での予選会を兼ねた「~全英への道~ミズノオープン」で3位タイに入ったことで、その道を切り開いた。「今年はメジャーに出られない、自力で獲らなければならなかった。ミズノオープンでチャンスをつかむことができたし、とにかくなにも考えずにがむしゃらにプレーしています」と全力を注ぎ続け、今季メジャー最終戦のフィールドに立つことができた。

今季はDPワールド(欧州)ツアー、アジアンツアーを股にかけ、世界各地で経験を積んでいるが、2月には「インターナショナルシリーズ・オマーン」で海外初優勝。日本では6月の「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」を制し、国内メジャー初勝利も飾っている。

2020年10月に鳴り物入りでプロの世界へ飛び込み、1カ月後にはツアー初優勝。翌年の開幕戦で2勝目を挙げたが、そこから苦しい時期が続いていた。「優勝できない期間も長かった。予選落ちも去年(22年)たくさんあったので、そのなかで、それを超えて優勝できた。いまは少しというか、前よりは自信をもってプレーできていると思う」。試行錯誤を乗り越えてつかんだ勝利は確かな手ごたえにつながっていると、断言できる。

全英は3大会連続4度目の出場だが、全試合で予選落ちに終わっている。ただ「過去3大会はあまりいいプレーはできていないけど、過去は過去」と振り返らずに前を見るのみ。「特に今シーズンはいいプレーもできていると思うし、自信をもって大会に臨みたい」とその表情は穏やかだ。

予選ラウンドは12年チャンピオンのアーニー・エルス(南アフリカ)と同組で回る。「いい選手とプレーすると自分のプレーも良くなってくると思うし、自分らしいプレーをしたい」と意気込む25歳。世界最古のトーナメントで、さらなる自信をつかみたい。(文・笠井あかり)


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