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松山英樹は道路からアプローチも披露で1アンダー 2Rは夕方スタート「日没までに終わりたい(笑)」
いろいろあった聖地初日 ここからさらなる上位を目指していく|(撮影:福田文平)
<全英オープン 初日◇14日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>

聖地で迎える7年ぶりのラウンドは、約6時間におよぶ長丁場となった。「思ったより時間がかかっているなと思った」とした初日のラウンドは4バーディ・3ボギーの「71」。1アンダー・35位タイの滑り出しとなった。


スタートの1番からチャンスを作るもこれを外すと、3番では3パットを喫しボギーが先行。それでも前半唯一のパー5となる5番では2オンに成功し楽々バーディを奪った。そこからは強い風と長い待ち時間の中でのプレーとなるも、8番パー3では1.5メートルにつけバーディ。短い12番パー4ではティショットでグリーンをオーバーしたものの、そこから2.5メートルに寄せてバーディとし、2アンダーまでスコアを伸ばした。

ところが13番ではラフからのショットがグリーンに乗るも、ここは5番との共用グリーンで、右端のピンに対してボールは左奥へ。約60ヤードの位置に乗せることになりピンチを迎えた。ここから松山はウェッジでのアプローチを選択するも、寄せきれずにボギーでスコアを落とした。

その後はパーを並べ、迎えた名物の17番。ティショットで右サイドのホテルを越える長いパー4は、2015年開催時には平均ストローク「4.66」で最難関ホールだったが、松山はティショットを400ヤード近くかっ飛ばした。ところが、ギャラリーが横切るクロスウェイ上でひときわ芝が薄いライに止まると、56度で打った2打目はグリーン手前から駆け上がり、ピンをかすめるようにグリーン奥の道路まで転がった。

ここは全英オープン史上もっとも難しいとされるパー4との呼び声が高い。奥に行けば、砂利道、コンクリートの道路が待ち受け、救済を受けずにそのまま打つことが要求される。松山はここで9番アイアンを握り、土手に当てて見事2メートル弱に寄せるスーパーアプローチを見せる。

惜しくもパーパットは外したものの、妙技にギャラリーからは拍手が沸き起こる。そしてすぐ隣の18番ティへと向かった松山は、356ヤードのパー4でドライビングアイアンを振り抜き1オンに成功。2パットのバーディとして、「良くも悪くもなく、という感じ」のラウンドを終えた。

「ミスもありながら最低限できたかなと思います」と、チャンスメイクに苦しむ場面もありながらの結果には及第点を与えた。ラウンド後は「練習していいものが見つかればいい」と練習場に向かい調整。2日目はさらに上を見据えることになる。

この日は詰まりに詰まったラウンドで、午前10時20分スタートからホールアウトしたのは午後4時15分ごろ。2日目は午後3時21分スタートで、同じ計算でいけばホールアウトは午後9時15分ごろとなる。「日没までに終わりたいですね(笑)」と笑みを浮かべ、帰路についた。(文・高桑均)

<ゴルフ情報ALBA.Net>