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「第二の松山英樹を育てるべき」 小林伸太郎が考えるシンガポール大会の重要性
奮闘を見せた小林伸太郎 “世界基準”の難コースで得た収穫は大きい(写真は2021年11月)|(撮影:村上航)

<SMBCシンガポールオープン 最終日◇23日◇セントーサゴルフクラブ セラポンコース(シンガポール)◇7403ヤード・パー71>

35歳の小林伸太郎が輝きを放った。前半だけで5つのバーディを奪うなど、この日の日本勢でベストの「67」を叩き出し、トータル5アンダーでトップ10(9位タイ)に食い込んだ。

名門・セントーサGCにはアジアの強豪が集った。優勝したサドム・ケーオカンジャナは母国・タイツアーの賞金王。桂川有人とともに2位タイに入ったキム・ジュヒョン(韓国)は今季のアジアンツアー賞金王に輝いた。ケーオカンジャナと桂川が23歳。ジュヒョンはまだ19歳だ。

若手の躍進を受けて、小林も今大会の重要性を改めて認識したという。「日本国内にはこういう大会はないですし、世界のトップレベルを間近で見ることもできる。コースも日本にはないレイアウトで、タイトなセッティング。ここを基準として世界で戦えるレベルの日本人選手、第二の松山英樹を育てるべきだと思います」と、東北福祉大学の後輩を引き合いに出し、持論を語った。

「世界トップレベルの(ジャスティン・)ローズなどが参戦していた試合なので、彼らがどのような攻め方をしたのか、という話も聞ける。我々に何が足りないのかを教えてくれます。飛距離やパット力だったり、選手は求められないと成長しないですからね」。若手だけではない。すでに中堅の領域に入った小林も、2022年の初戦で得た収穫は計り知れない。

今大会は特別ビザの発給停止により多くの日本ツアー選手が出場できなかったため、残念ながら賞金が日本ツアーのランキングに加算されることはない。それでも、難コースでのトップ10入りは大きな糧となる。勢いそのまま、来たる国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」(3月31日〜4月3日)で念願のツアー初優勝を狙う構えだ。