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再び敗れたルイ・ウーストハウゼン 無言でコースをあとに…
ルイ・ウーストハウゼンがまたしても敗戦|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 最終日◇18日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

あの1打がカップに沈んでいたら流れを変えられたかもしれない。11番パー3。ルイ・ウーストハウゼン(米国)の放ったティショットはピン手前から転がりまっすぐカップに向かったが、ピンに当たると右に跳ねて1.7メートルに止まるスーパーショット。もしこれがホールインワンだったなら、優勝したコリン・モリカワ(米国)の勢いを止められたのかもしれない。

1打リードの首位で迎えた最終日。前夜は「僕はトロフィーを掲げることができると信じている」と2010年に続く2度目のクラレット・ジャグを目指した。

ところが3日目とは違う流れが最終組を支配した。ターニングポイントは7番パー5。セカンドを右バンカーに入れると第3打はトップして反対側のバンカーに入り、これが目玉。4打目を15メートルに乗せたが4オン2パットのボギーで後退。バーディとしたモリカワと、このホールだけで2打差。首位を明け渡すと勢いに乗ったモリカワが3連続バーディ。最後までその流れを止めることができなかった。

6月の「全米オープン」で2位、5月の「全米プロゴルフ選手権」でも2位。12年の「マスターズ」も2位と、メジャーの2位はぜんぶで6度。

初日から首位を守り完全優勝を目指したが、結果は3位タイ。10年以来、2度目の全英オープン覇者とはならず、再び敗れた。

「ゴルフの神様? そんなものはいない。ゴルフはゴルフなだけだ」と3日目を終えて話していた38歳は、敗戦後、無言でコースを立ち去った。

その数時間後、自身のツイッターでコメントを投稿した。

「…1つだけ確かなこと。全英オープンのファンは誰もかなわない。今週はすばらしい声援を送ってもらったことにとても感謝している。そして勇気があるすばらしいプレーをしたコリン、おめでとう。本当にいいプレーだった」

モリカワの勝利を称えた。

そんなウーストハウゼンにモリカワも「彼はまだまだこれからも挑戦をし続ける。彼は素晴らしすぎる選手だ」とコメント。来年のメジャーでもウーストハウゼンの活躍がきっとあるに違いない。