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ジョーダン・スピース、最終日は「優勝してもおかしくないゴルフができた」
ジョーダン・スピースは惜しくも大会2勝目を逃した|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 最終日◇18日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

首位に3打差の3位でスタートしたジョーダン・スピース(米国)は、バックナインで果敢にチャージをかけたが、あと一歩及ぼなかった。

しかし、ホールアウト後のスピースの顔は清々しく、「6番ホールを終えた時点で2オーバー。それじゃ勝つのは難しいからイライラしたりはしない。あれ以上のパフォーマンスはできなかった」と、潔く白旗を上げた。

「それよりも自分に腹が立ったのは昨日のフィニッシュだ。宿に着いても怒りが収まらずに何か壊したかった。『壊せるものはないかな?』って聞いたくらい。最終組に入れたはずだから、あそこは本当に重要な場面だった」

3日目の前半は順調にスコアを伸ばしていたものの後半にペースダウン。17番と18番では連続ボギー。最終日を最終組で迎えるチャンスを逸した。

「不用意に構えて1メートル弱のパットを入れ損じた昨日の18番。しっかり考えていなかった」と、メジャー3冠の27歳は唇をかんだ。

前日の流れを引きずったのか、序盤は調子が上がらない。しかし途中から気持ちを切り替えた。「7番ホールでは『よし、もうやるしかない。強気で攻めて、なるようにしかならない』と決めたんだ」。

その7番で難しいパットをねじ込んでイーグルを奪うと、9番、10番でも連続バーディ。さらに鬼気迫る表情で臨んだ終盤。13番から連続バーディを決めた。しかしトータル13アンダーまで伸ばしたが、反撃もここまでだった。

「最後の12ホールで6アンダー、コリンにプレッシャーもかけたし誇りに思うよ。コリンがミスしてくれなければ勝てない状況だったが、彼はそれをしなかった。自分としては、できることはすべてやった」

負けたとはいえ、完全復活への兆しが見えた戦いぶりだった。最後にメジャーを制したのは、2017年にロイヤル・バークデールで行われたこの大会だ。

「きょうは自分でできることはすべてやって、優勝してもおかしくないゴルフができた」

自信を深めた今年の全英オープンを振り返った。