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レフティのロバート・マッキンタイアがべストスコアの「65」 ムービングデーにジャンプアップ
ロバート・マッキンタイアがベストスコア|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 3日目◇17日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

ゴルフの世界では、予選2日間が終了して順位変動の激しい3日目を「ムービングデー」と呼ぶ。第149回の「全英オープン」でそれを体現した一人が、ロバート・マッキンタイア(スコットランド)だ。

穏やかなコンディションの中で進んだものの、スコアを伸ばせない選手が多かったこの日。マッキンタイアはそんな周囲をしり目に見事なパフォーマンスで、ロイヤル・セントジョージズのリーダーボードを駆け上がった。

圧巻は最終18番。15メートルを超えるパットを読み切ってカップにねじ込み、「65」でフィニッシュ。最終日をトータル4アンダーの好スコアで迎えることになり、前日同じホールでバーディを奪い、首の皮一枚で予選突破を果たした状況とは雲泥の差となった。

「18番はまさかで、あえて言えばボーナスのようなもの。あれを決められるなんて思っている人はいないでしょ? だいたいは2パットで御の字だと考えているはずだ」と、ゴルフの聖地スコットランドから唯一出場している男が振り返った。

「でもパッティングのタッチがきょうは本当に良くて、18番もいいラインと速さで打つことができ、それが決まってくれたんだ」

これまで出場した全7回のメジャーすべてで予選通過を果たしている24歳は、初日と2日目はパットに苦しんだ。しかし前日ホールアウト後に練習したことで、感覚を取り戻すことができた。その結果が17番、そして前述のスーパーパットを披露した18番の連続バーディだった。

「最高だった」と笑顔のマッキンタイア。「個人的には、3日間すべていい感じでプレーできている。予選の2日間も自分では悪くないと思っていた。ただパットだけがついてきていなかったんだ。それで昨晩にきっちり練習した。それで自信を取り戻せたんだと思う。前半からしっかりと転がすことができた」。

なんとか進んだ決勝ラウンドを前に、しっかりと準備を行った成果がさっそく出た。

「今週はドライバーもいいし、アイアンも悪くない。パットだけだった。それが今日は一転して良かった」

初出場だった前回のロイヤル・ポートラッシュ大会では、6位タイでフィニッシュしたマッキンタイア。この日のベストスコアをマークしているだけに、最終日も同じパフォーマンスができれば、2大会連続のトップ10フィニッシュもグッと近くなる。

「ショットは今までどおり、パッティングは今日みたいにできれば、上位に食い込むことができるはず。そのプレーができるように頑張るよ」

満面の笑顔でコースを後にした。