Skip to main content
ニュース
全英初挑戦でエース! 2m6cmの長身ゴルファー、ジョナサン・トムソンが“小躍り”
2メートル6センチのジョナサン・トムソンがホールインワン達成!|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 2日目◇16日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

ジョナサン・トムソン(イングランド)のニックネームは“Jigger(ジガー)”だ。ジガーとはジグをする人。すなわち「小躍りをする人」である。特にお祭りなどで喜んで踊ることだ。幼いころエネルギッシュで小躍りをするようにずっと動き回っていたために、両親がそう呼び始めたのだ。

「全英オープン」デビューとなった今大会。2日目のトムソンには、まさに喜んで小躍りする場面が訪れた。

16番ホールのティイングエリア・2メートル6センチの大男は、上からのぞき込むかのようにグリーン方面を見つめてから、クラブを一閃。グリーンのエッジに落ちたボールがバウンドして、そのままカップに転がり込んだ。

「まさか」と、一瞬信じられないという顔をしたのち、ギャラリーの歓喜を聞いた今大会最長身の男は、キャディと一緒に跳ね上がって喜んだ。

「ただただ信じられない」。ホールアウト後に笑顔を見せたトムソンはそう振り返った。「あの大歓声、自分が放ったショット、あのホールに関わるすべて。どう表現していいか分からないんだ!」

興奮気味に振り返ったそのショットは、実は予選通過を決める大きな一打でもあった。

「厳しい戦いを強いられていた中で、あのホールインワンが僕をプッシュしてくれた。いいゴルフはできていたのだけど、しっかり“ハマって”いなかったから、タフな状況だったんだ」

そして夢にまで見た瞬間が訪れたのである。

「そんなときにあれが起こった。単純にサイコーだったね。小さいころから全英オープンでプレーをするのを夢見てきて、ついに出場することができた。そしてホールインワン、そして予選通過…。単純に『ワオッ!』としか言いようがない」

トムソンは、自身のホームコースであるホリンウェルで開催された最終予選会を2位で通過して、夢の舞台、ロイヤル・セントジョージズへの切符をつかんだ。

さらに、今回のホールインワンにより、自身の名前をゴルフ界全体に知らしめたのだ。またエース奪取で勢いに乗り、直後の17番でバーディを奪って予選通過を確実にした。

「自分のゴルフ自体が良かったのは分かっていたし、我慢していればチャンスがくると思っていた。幸運にも、それが実現したんだ」

大きな体よりもさらに大きな夢を持つトーマス。決勝ラウンドでも大暴れして、上位進出してもらいたいところだ。