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目指すはトップ10、木下稜介は欧州ツアー臨時メンバー登録も済ませ「あとはやるだけ」
木下稜介が海外メジャー初挑戦で決勝ラウンドへ|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 2日目◇16日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

はじめての海外メジャーは2日間を終えて9バーディ。初日の3ダブルボギーもありながら、トータル1オーバーでギリギリ予選通過を決めた木下稜介。16日に30歳の誕生日を迎えた記念すべき日は、記憶に残る日となった。

とはいえ、もちろんここで終わりではない。「ベストなプレーができればトップ10は目指したいと思っていました」と言うとおり、残り2日間はさらにバーディを重ねてリーダーボードを駆け上がるだけだ。

初日は連続ダブルボギーが先行し、「90を打つかもしれない」と思ったというが、そこから見事に立ち直った。2日目は出だしの1番でバーディを奪うと、その後は9番までパー。10番、11番で連続ボギーを叩いても、13番、14番で連続バーディ。終盤はしびれるようなパットを決め続け、最後も「緊張しました。手が震えました」という1メートルのパーパットを決めて、予選突破を果たした。

昨年1月の「SMBCシンガポールオープン」上位の成績により出場権をつかみながら、昨年7月の大会は中止。ところが、その中止が木下にはプラスに作用した。「去年出ていたら予選は通れていなかったと思う。今日も3オーバーまでいったけど、戻せる力がつきました」。今季国内ツアーで初優勝からの連勝を果たしたことによって、自信がみなぎり、ピンチを切り抜けチャンスを作る力が備わった。

地力とともに、気持ちとやる気に変化が出てきたこともまた大きい。今大会前には、欧州ツアーのアフィリエイト(臨時)メンバーに登録し、今大会と来月出場予定の世界ゴルフ選手権の結果によっては、来季の欧州ツアー出場資格の獲得も視野に入れるという。

「調子がよければ戦えるという自信も出てきた。ここに来て海外に出たいなという強い気持ちが出ました」と、欧州ツアーに参戦、そして将来的には米ツアーを目指す道筋がハッキリと見えてきた。

「ギャラリーが気持ちよくしてくれる。憧れの選手もたくさんいるしテーマパークみたいで楽しい」と話すが、木下もバーディ量産で多くの拍手を受けている1人。決勝ラウンドではさらに多くのバーディを奪いながら、ミスを減らせば目標のトップ10も現実味を帯びてくる。