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ウーストハウゼンが「完璧なラウンド」 11年ぶりのタイトルに向け首位発進
ウーストハウゼンが大会2勝目に向け好発進|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 初日◇15日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

「完璧なラウンド」を回ったルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ)が、6バーディの「64」をマーク。第149回「全英オープン」初日を終えて、単独首位の好スタートを切った。

セント・アンドリュースで開催された2010年大会王者は、序盤7ホールをパープレー。8番からギアを一段上げてバーディラッシュを開始した。

その後9、10番、さらに13、14番で連続バーディ。難関15番でパーを拾うと16番でもスコアを一つ伸ばして、リーダーボードを一気に駆け上がった。

「あれ以上、完ぺきなプレーはおそらくできなかった」と快進撃を振り返った。

「ミスが少なく、バーディチャンスがきたときにしっかりとパットを沈めることができた。とてもソリッドなラウンドだった」

ロイヤル・セントジョージズ到着以前から好調を維持していただけに、この南アフリカ人は、優勝候補の一人に挙げられていた。

直近のメジャー2大会となった、「全米プロゴルフ選手権」と「全米オープン」を2位でフィニッシュ。メジャーではタイを含む合計6度も2位の経験があり、前述のとおり、10年には世界最古のメジャーも制している。

抜群の安定性を誇るだけに、自身は「メジャーで優勝争いをしている事実は、私に自信を与えてくれる。勝てる可能性があるということを意味するからね。各ラウンド、一打一打に集中するのみだ。だけど私にとっては、自信を深められる既成事実となるのは間違いない」と胸を張る。

さらにウーストハウゼンは、初日好調のカギを握ったのは「忍耐力」と分析する。8番までバーディを奪えなかったが、我慢できたことが成功の要因だった。

「メジャーで長年プレーして分かったのが、忍耐力が非常に重要だということ。ボギーを叩いても仕方ない。ほかの選手もボギーを叩くことはあるからね」。経験豊富だからこそ、焦りもなかった。

「きょうは本当に我慢強いゴルフができた。自分のショットに集中していた。最初の数ホールなんてバーディからは程遠かったが、8、9番で突然ナイスパットができて、ボールがカップに吸い込まれていった」

我慢のゴルフからから一転、チャンス到来。「急に起きた出来事だったけど、そのポジションに自分を連れて行ったから叶ったこと。その後の10〜11ホールはナイスプレーでチャンスをもたらすことができた」。

2日目は現地時間午後2時59分(日本時間午後10時59分)のスタートとなるウーストハウゼン。同組に顔を連ねるのは前回大会覇者のシェーン・ローリー(アイルランド)と、世界ランキング2位のジョン・ラーム(スペイン)だ。

初日を「71」で終えたライバルたちをしり目に、38歳のベテランが2度目の栄冠に向けて前進する。