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全米プロゴルフ協会に続きR&Aも トランプ氏所有のコース排除へ
ドナルド・トランプ氏のコース排除は英国にも及んだ|(撮影:GettyImages)

現地時間10日、2022年の「全米プロ選手権」の会場がドナルド・トランプ氏所有のコースから変更されるという発表がPGA・オブ・アメリカ(全米プロゴルフ協会)からあったが、「全英オープン」を主催するゴルフの総本山・R&Aもトランプ氏所有のターンベリーで、当面全英オープンを行わない旨を明らかにした。スコットランドを代表する名門リンクスコースは、14年にトランプ氏が購入。現在は高級リゾートコースの“トランプ・ターンベリー”として営業している。

同クラブのアイルサコースは過去4度、全英オープンを開催。1977年には勝者トム・ワトソンとジャック・ニクラス(ともに米国)による“白昼の決闘”や、09年大会は59歳のワトソンをスチュワート・シンク(米国)がプレーオフで下すなどの名勝負が演じられた。86年大会にはグレッグ・ノーマン(オーストラリア)、94年にはニック・プライス(ジンバブエ)が制している。しかし、09年を最後に全英オープンのロタ(開催コースローテーション)から外れた。

R&Aのマーティン・スランバース会長は現地時間11日に、「われわれにターンベリーでの全英オープン開催の予定はなく、将来についても未確定だ。また選手や大会が、試合に集中できる状況が整うまでは戻らない。現在はそれができないと思われる」というコメントを発表した。

20年は新型コロナウイルス感染拡大で中止となった全英オープンは、24年まではコースが確定しており、21年がロイヤル・セントジョージズ、22年がセント・アンドリュース オールドコース、23年がロイヤル・リバプール、24年がロイヤル・トルーンと、ここまでの開催コースがすでに決まっている。