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木下稜介、値千金の連続バーディ締め 土壇場メジャー行きに「夢がかなった」
全英行きの切符をつかみとった木下稜介(写真:JGTOimages)

<SMBCシンガポールオープン 最終日◇19日◇セントーサゴルフクラブ セラポンコース(シンガポール)◇7403ヤード・パー71>

土壇場で夢舞台のチケットをつかんだ。2020年「全英オープン」の予選を兼ねた「SMBCシンガポールオープン」最終日。4バーディ・ノーボギーの「67」をマークした木下稜介がトータル11アンダー・6位タイに入り、上位4人(有資格者を除く)に付与される全英出場権を獲得した。

熱望していた大舞台だ。「20代でメジャーを経験したいという目標があった。夢がかなった」。自身初の大舞台を自らの手でつかみとった。

優勝したマット・クーチャー(米国)らトップ3はすでに全英出場権を持っていたものの、4位以下はし烈な争奪戦だった。木下は前半を終えた時点で、トータル7アンダー。全英出場圏内には遠かった。「正直、全英の切符がかかっているのは知らなかったんです。3日目になって知って」。

だが、「今日は終わり5ホールくらいは(全英を)意識しながらのプレーでした」。13番で1つ伸ばして迎えた17番では、スライスラインをしっかりと読み切ってバーディ奪取。18番でも再び約10mほどのスライスを沈めて連続バーディ締め。プレッシャーをものともせずに出場権獲得圏内に滑り込んだ。

仮に上り2ホールをパーとしていた場合、トータル9アンダー・7位タイ。出場権は世界ランキング上位者が優先されるため、同順位のミゲル・タブエナ(フィリピン)が獲得していた。「パッティングが良かった。きわどいパットや良いパーパットなどを決められた」と自身が語る通り、グリーン上のパフォーマンスでメジャー出場をたぐり寄せた。

「全英オープン開幕日の7月16日は自分の誕生日でもあるので、いい誕生日プレゼントをもらえた」と笑顔を見せた木下。今シーズンは「目標はでっかく賞金王(笑)。いいスタート切れたので、1年間の目標としてしっかり持ってやれば、おもしろくなるかも」。松山英樹、石川遼らと同年代の28歳。国内はもちろん、メジャーの舞台でも輝きを放つ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>