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初の全英で予選突破 稲森佑貴と浅地洋佑が行った精神コントロール
初出場の稲森佑貴が予選通過

<全英オープン 2日目◇19日◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7344ヤード・パー71>

パワー全盛の時代でもやれることを証明したのが稲森佑貴と浅地洋佑。ともにトータル1オーバーの58位タイで決勝ラウンド進出を決めた。

初の海外メジャーで耐えに耐えた。初日を終えて日本勢トップに立った稲森は1バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「73」とスコアを2つ落としたが、「守りの姿勢」を崩すことなく、まずは予選通過という第一関門突破を目指した。

「精神を保つのに自己暗示をかけていた。やばかった。集中力は昨日からいいので、切らさないように徹底した」と、終盤にダブルボギーをたたいても、大きく崩れることなく、前日の貯金を生かして週末への切符をつかみ取った。

これであとは攻めるのみ。「思っていたポジションではないけど、予選通過。(明日から)がっつきます。失うものはないので、最終的にアンダーパーフィニッシュが目標。少しでもチャンスがあったら狙いたい」と、ここまでのガマン持続に、さらに自己暗示をかける。

同じく初の海外メジャーとなっている浅地。「ダボが先行して『あ~』と思ったけど、そこからよく耐えられた」。その後は2バーディ。後半はノーボギーでまさに耐えての決勝ラウンド進出。「とりあえず良かった」と胸をなで下ろした。

初日は最終組で午後4時過ぎにスタート。終わったのは午後9時を回っており、「帰ってすぐにご飯を食べて寝た。今日はゆっくりします」と、2日間の激闘に疲労もたまるが、ここからが本番だ。

何度も心が折れそうになりながらも踏ん張った。「いいショットが必ずしもいいショットになるコースではない。ラッキーもアンラッキーもたくさんあったので、プラスマイナスゼロ」と、目の前の一打に集中することで雑念を消し、ひたすらに耐えた。

「あとは上を目指して頑張るだけです」。上位を目指す戦いは残り36ホール。必死のプレーで勝ち取った決勝ラウンドの舞台で、この2日間でたまったストレスを晴らす。