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「4日間持たなかったのが収穫」 16位の石川遼、新スイングの手応え
16位タイで開幕戦を終えた石川遼|(撮影:村上航)

<SMBCシンガポールオープン 最終日◇21日◇セントーサゴルフクラブ セラポンコース(7,398ヤード・パー71)>

第2ラウンドを終えて首位タイに立った石川遼。大会4日目のこの日、順延となった第3ラウンドの残り9ホールを行い、1ボギー・1ダブルボギーと3つ落とし、第3ラウンドは“74”としてトータル4アンダー、19位タイに後退。約40分後に始まった最終ラウンドは、4バーディ・4ボギーの”71”で、トータル4アンダー16位タイで4日間を終えた。


ショットが乱れた1日となった。大会3日目に9ホールを消化し、サスペンデットとなった時点で首位と2打差の暫定3位。2016年の「RIZAP KBCオーガスタ」以来の国内ツアー優勝も見えた。しかし、10番(パー4)から第3ラウンドを再開したこの日、15番(パー5)でボギーを叩くと18番(パー5)は、フェアウェイバンカーからの3打目を池に入れるなど、痛恨のダブルボギーと失速。最終ラウンドに入り、3ラウンド連続ダブルボギーの”鬼門”3番(パー4)は「自分の引き出しにないショット」というフェード目のイメージで打ったティショットはフェアウエーをとらえて無難にパーブしたものの、その後もショットが安定せずに2年ぶり優勝とはならなかった。

昨年11月からショットの精度を高めるべくフェースローテーションを抑えたスイングを目指した。今週に入って肩甲骨回りの筋肉を痛めていたが、予選ラウンドはショットに手応えを感じていた。しかし、「今日は肩甲骨が動かずにトップスイングが浅くなっていました。その分、ダウンスイングで体が早く開いてしまった。体の開きを抑えるのはずっと取り組んできたことですが、4日間持たずに悔しい」と唇とかんだ。予選ラウンド2日間のフェアウェイキープ率はいずれも57・14パーセントだったが、最終ラウンドは28・57パーセントと数字に表れた。

「(新しいスイングが)4日間持たなかったことが収穫です。自分がやるべきことをやれば、スコアにもつながってくると感じた。あとはコンスタントにできるように、練習するだけです」。ショットが安定していた予選ラウンドはトップで通過という結果を残せた。国内開幕の4月までに、それが4日間続くことを目指すだけだ。

次週は、日本とアジアの共同主管競技の国内男子ツアー「レオパレス21ミャンマーオープン」に出場する。