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雨ニモマケズ、タイガー・ウッズは安定のイーブンパーで決勝R進出
2番ではラフからのショットをミスしギャラリーに当てるハプニング|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 2日目◇20日◇カーヌスティGL(7402ヤード・パー71)>

3年ぶりとなる「全英オープン」に出場しているタイガー・ウッズ(米国)が4バーディ・4ボギーのラウンド。トータルイーブンパー、29位タイで予選を楽々突破した。腰のケガに見舞われた2014年以降、出場したメジャー大会8試合で5度の予選落ちを喫しているだけに、まずは最低限の結果にホッとひと息ついた。


「昨日は防御の日、今日は攻撃的にいけたのでよかった。フェアウェイに止めるのも昨日より易しかった」。朝のスタートは雨と低温がコースを襲った。厳しいコンディションのなか、攻撃の手を緩めずにスタートしたはずだったが、カーヌスティの女神はいきなりウッズに試練を与えた。

1番を無難にパーにまとめたが、2番ではティショットを右の深いラフに打ち込み、脱出を試みたセカンドが目の前の観客に当たり再びラフへ。このホールをボギーとすると、続く3番でも3パットボギー。暗雲立ちこめるスタートとなったが、4番では4メートルを沈めてバーディ、5番でも8メートルを沈めて連続バーディですぐさま回復した。

9番をボギーとしたが、11番、14番でバーディ。16番で再びボギーとし、スタート時点に戻るが、見せ場は18番。219ヤードのセカンドを6番アイアンでピン左3メートルにピタリ。ところがこれがカップをかすめてパー。2日連続の「71」でトータルイーブンパーにとどまった。

それでも表情は暗くない。「もっといいラウンドにできたかもしれない。最高のスタートとはいえないが、(連続ボギーから)戻ってくることができた。上位陣は混戦だし、まだまだ(優勝)争いの中にいると思う」と、好位置を強調する。

フェアウェイキープ率73パーセント、パーオン率72パーセントだが、32パットとグリーン上で苦戦した2日目。要所でこそクラッチパットを決めたが、この日は幾度となくカップに蹴られ、カップをかすめ、とにかくカップに嫌われた。それでも首位と6打差で残り2日。10年ぶりのメジャータイトルを確実に射止めるオーラがあふれ出てきた。