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憧れの舞台で決勝ラウンド進出の川村昌弘 「今日は喜んでいいと思う」
川村昌弘が憧れの舞台で奮闘を続けている|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 2日目◇20日◇カーヌスティGL(7,402ヤード・パー71)>

海外でもまれた男がナイスカムバックを見せた。6オーバー・137位タイと初日出遅れた川村昌弘は、2日目に1イーグル・3バーディ・1ボギーの「67」をマーク。スコアを4つ伸ばし、トータル2オーバー・52位タイに浮上した。初出場ながら、現地時間21日から始まる決勝ラウンドに駒を進めた。


2番でバーディを奪った川村が、そこから一気に流れをつかむ。6番、8番でもスコアを伸ばし、前半だけで3バーディ。バックナインに入り12番でボギーを喫したものの、14番では残り160ヤードのセカンドショットを9Iでピン手前2mにつけイーグルを奪い、一気に予選通過圏内へと突入した。

前日の出遅れを取り戻すため、セッティングの見直しも行って臨んだ川村。「もともと4番アイアンをいれていたけど、スタート直前に4番UTに変えました。パターも昨日終わった段階で違うものに変えた」と策が奏功し、ショット、パターをきっちりとスコアに繋げていった。

海外ツアーにも積極的に参戦し、ついた異名は“旅人ゴルファー”。今回のスコットランドで、訪れた国は38カ国目を数える(注:英国を4つの国と分けて考えた場合)。午前中は雨の影響もありコンディションは決して良くなかったが、「もともと“こうじゃないとダメ”ということがないタイプで、昔からそれが自分のスタイル。フェアウェイがウェットになって、むしろ打ちやすくなった」と、この日もその適応能力を見せつけた。

5月の日本男子ツアー「〜全英への道〜ミズノオープン」で2位タイに食い込み、今回の出場権を勝ち取った川村。その時には「全英は最初の目標だった。マスターズでも全米オープンでもなく全英オープンが一番」と語っていた夢の舞台を迎えている。それだけに「初日を終えた時点では予選通過が目標だったので、うれしい。今日は喜んでいいと思う」と3日目以降を戦えることに対して、素直に笑顔を浮かべた。

「決勝ラウンドならではピンポジションもあると思うので、もっと楽しくなる」。どんな環境でも前向きな25歳が、さらにその難度をあげるであろうカーヌスティにも臆せず、立ち向かっていく。