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川村昌弘はリンクス特有の風が吹き荒れることを希望 「難しいほうが自分は好き」
川村昌弘のスコアメイクのカギは、吹き荒れる強風?(写真は2日目)|(撮影:村上航)

<全英オープン 3日目◇21日◇カーヌスティGL(7,402ヤード・パー71)>

2日目に「67」をマークし、トータル2オーバー・52位タイで決勝ラウンドに進出した大会初出場の川村昌弘は、4バーディ・4ボギーの「71」でラウンド。56位タイから最終日に臨む。


初日「77」と出遅れながら、2日目にカムバック。勢いそのままに川村は、3日目もスタートから快調なプレーを続けた。「出だしは本当に良かった。初めてドライバーを思いっきり振れました」と1番、そして3番と序盤からバーディを重ねる。さらに7番でもスコアを伸ばし、この時点でアンダーパー域までスコアを伸ばしていった。

9番はボギーとしたものの、続く10番でバウンスバックとなるバーディ。コースコンディションも良好で「今日は伸ばさないと置いていかれると感じていた」と懸命なプレーを続けた。しかし12番でボギーを叩くと、チャンスにつけた13番はパー。さらに初日バーディ、2日目にイーグルを奪った14番でバンカーにつかまり、“お得意ホール”でもスコアを伸ばすことができなかった。するとここからリズムが崩れ始め、難関の上り4ホールのうち15、18番をボギー。結局、前日までと同じトータル2オーバーのままホールアウトを迎えた。

この日のスコアについては、「13、14番を獲れている人が大きくスコアを伸ばしている。そこでスコアを作れず、難しい(上がり)4ホールに行ってしまった。それが伸ばせなかった原因」と分析。「今日は2オーバーを打った位の感じがある。最終日もやることは変えず、バーディをたくさん獲れる努力をしたいと思う」と残る18ホールを見据えた。

全英らしからぬ穏やかな天候については、「もうちょっと風が吹いたり、難しくなってくれたほうが自分は好き。スコアが伸びない展開のほうが得意なので」と、最終日はリンクス特有のコンディションも大歓迎だ。「憧れの舞台」と語る大会も残すはあと1日。初日の1番ホールでトリプルボギーを叩くところから始まりながら、最終日まで戦える誇りを胸に、川村が4日間のカーヌスティの旅を締めくくる。