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木下稜介3年ぶりVに多くの声援 恐るべしYouTube効果で「無償で協力していきます」
3年ぶりVをつかんだ木下稜介。全英でも暴れて欲しい(撮影:上山敬太)

<~全英への道~ミズノオープン 最終日◇26日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>

首位タイから出た木下稜介が3バーディ・2ボギーの「71」で回り、2021年「ダンロップ・スリクソン福島オープン」以来となる3年ぶりのツアー3勝目を達成した。


澄み切った青空のなか、今大会の主人公は最終18番の短いパーパットを沈めた瞬間、胸に手を当て目を閉じた。それはまるで、3勝目までの長い道のりを回想しているかのようだった。「3年間、非常に長くかった。今回の優勝が初優勝かのようで、とてもうれしかったです」。そう笑顔で話す木下であるが、この3年間は焦りや不安、様々な感情が交差した。優勝出来ずに足踏みをしている間に勢いある若手が次々と台頭。「中堅の立場になってもう一度勝ことができるのだろうか、とずっと考えていた」という。

さらに追い打ちをかけるかのように、パワーゲームの波が押し寄せる。「平均飛距離を見ても、3年前から変わっていないのに、それ以上に若い子たちが飛ばすので」と2勝を挙げた2020-21年はドライビングディスタンスが290.32ヤードで33位だったのに対し、昨年は288.00ヤードで47位。飛距離は大きく落ちてはいないものの、トップとの差は開いた。

「今から10ヤード、20ヤード伸ばすのは無理だと思っています」と活路をショートゲームに求めた。「昨年のボギー数、パーキープ率が良くなかったので、グリーンを外したらパーを取るためのショートゲームを重点的に練習した」。その効果は数字にも表れ、今季ここまでのパーキープ率は91.049%で全体1位、今週のパーキープ率も94.445%の1位をマーク。この数字こそが3勝目への長いトンネルを抜ける要因であった。

こうして3年ぶりの優勝に加え、海外メジャー「全英オープン」(7月18日~、スコットランド・ロイヤル・トゥルーンGC)の出場権を得た。ロイヤル・セントジョージズGCで開催された21年以来、2度目の全英出場。「3年前は歴代の全英の中でもかなり天気に恵まれた。雨とか暴風にはならず4日間天気が良かった」と初めてのメジャー大会出場ながら日本勢唯一の予選通過を果たした。今年についても「風対策をしっかりして、いろいろなシチュエーションの準備をしていく」と意気込んだ。

そして今大会は、堀川未来夢のYouTubeチャンネルでもお馴染みの木下、堀川、阿久津未来也のトリオが上位争いを展開し試合を面白くした。最終日に3人で優勝争いとまでは行かなかったが、堀川と阿久津は木下のホールアウトを待ちウォーターシャワーで祝福した。「うれしかった。3日目に堀川選手と同組でプレーして、彼に背中を押されて頑張れた」と仲間への感謝も述べた。さらに「(堀川の)YouTubeの効果がすごくて、応援してくださる方が本当に増えた。男子ゴルフに少しでも人気が出る起爆剤にばれば、堀川選手もうれしいと思いますし、僕もこれからも撮影に無償で協力していきます(笑)」と、堀川らとともに国内男子ツアーの人気をけん引していくことを約束した。(文・齊藤啓介)


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