<全英オープン 3日日◇16日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>
2019年の全英覇者、シェーン・ローリー(アイルランド)が今年も記録を打ち立てた。
ワンオンが狙える9番パー4でティショットを大きく左に曲げてラフに入れるも、残り43ヤードから直接決めてチップインイーグル。そして続く10番パー4では、ティショットをフェアウェイ左サイドに運ぶと、やわらかく放った残り46ヤードからの2打目はまたしてもカップに吸い込まれた。2ホール連続でのスーパーショットに大柄な男はバンザイからのガッツポーズを繰り出すと、キャディと強めのハイタッチで喜びを分かち合った。
ローリーは過去9回全英オープンに出場しているが、イーグルを奪ったのは2013年大会のミュアフィールドでの1回のみ。そしてこの“全英での連続イーグル”は01年にロイヤルリザム&セントアンズを舞台にして行われた6番、7番でイーグルを獲ったフィル・ミケルソン(米国)以来のことだった。
さらにいえば、ミケルソンの連続イーグルはともにパー5のホールだったが、今回のローリーはともにパー4で起きた出来事。過去25年間、「マスターズ」、「全米プロ」、「全米オープン」を合わせた4つの海外メジャー大会において、パー4で連続イーグルを記録した選手はいないという快挙だ。
9番ホールはローリー以外にもブライソン・デシャンボー(米国)らがイーグルを奪っているが、10番のイーグルは今大会初のこと。「できるだけ寄せようとしたら、完璧な形で入ったよ。とってもクールで、楽しかったね」と、ひげを蓄えた口元がニヤリと上がる。
だが、そのあとは1バーディ・3ボギーと後退。トータル7アンダー・13位タイでのホールアウトには「かなり腹立たしいよ」と落胆する。それでも19年大会を制した実力者。少しでも上位でのフィニッシュを目指していく。
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