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松山英樹は「打ちミス」ティショットと「集中力が切れた」パットで『+3』 それでも終盤には「いいパット」も
グリーン上でストレスが溜まる一週間 最終日はうっ憤を晴らしたい|(撮影:福田文平)
<全英オープン 3日日◇16日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>

大きく後退したムービングサタデーになってしまった。松山英樹は「練習のときからすごく苦労すると思っていた」と、3バーディ・2ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーの「76」でプレーし、トータル3オーバー・80位で3日目を終えた。


4番でボギーを先行させると、6番パー4で痛恨のトリプルボギーを叩いてしまった。この日の6番の平均スコアは「3.964」で難易度は10番目。“難関”とは言い難いホールだが、ドライバーで放ったティショットは「打ちミス」。右に位置するブッシュに打ち込んだ。幸いボールは見つかったものの、アンプレヤブルを選択。やや後方に下がって残り127ヤードの芝の短いラフから12メートルに乗せたが、グリーン上で4打を要してしまった。

少なくとも“ボギー”で上がれるはずだった。だが、「ファーストパットがショートしたけど、なんでショートしたのか分からなかった」と、パーパットは2.5メートルショート。一度マークして打った5打目はカップを通り抜けて、「完全に集中力が切れていた」と“お先パット”はカップに沈まなかった。

大会初日からパット数は「34」、「32」、「33」で平均33パットは全体66位。なかなかうまくかみ合わない。「ラインが合えばタッチが合わなかったり、タッチが合えばラインが一筋違ったり。そういうのを繰り返している」と、なんとかアジャストしようと試行錯誤を繰り返しているが、気持ち悪さはなくならない。

続く7番で1メートルのチャンスを決め、9番では5メートルを沈めて巻き返しを図ったが、11番でバンカーから寄せきれずにボギー。2オンもねらえる14番パー5では、2打目がグリーン手前のバンカーに入ると「いいバンカーショットを打てた」が、傾斜に戻されてまたしてもバンカーに。脱出に2打を要してダブルボギー。ずるずると後退してしまった。

それでも終盤には「いいパット」も打てるようになってきた。15番、16番では2メートル弱の微妙なパーパットを沈め、17番は“トミーズ・バンカー”から2.5メートルに寄せたスーパーアプローチから決めてパーセーブ。最終18番は6メートルのバーディパットを決めてホールアウト。もう少し早くいいパットが打てれば…と悔やむところもあるが、この好感触は最終日へとつながるはずだ。

「あしたもう1日あるので、いいかたちで終われるように頑張りたいと思います」。2017年以来3大会ぶりに週末プレーを決めた、今季最後のメジャー「全英オープン」。来年のメジャー大会、そして次の全英につながるような、納得のいく締めくくりをしたい。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>