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松山英樹は不運もたたりムービングデーに失速 「怒らないよう無になりました」
松山英樹にとって苦しいムービングデーになった|(撮影:福田文平)

<全英オープン 3日目◇16日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>

トータル1アンダーで決勝ラウンドを迎えた松山英樹だったが、あまりに苦しいムービングデーになった。3バーディを奪うも、2ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーで「76」。トータル3オーバーまで大きく後退した一日を、「なかなかショットもパットもかみ合わなかった。練習の時からすごく苦労すると思ってた」と振り返った。

LIVゴルフに電撃移籍したブライソン・デシャンボー(米国)と2人で回るラウンドは、4番でボギーが先に来る展開に。すると6番パー4では、ティショットが右のブッシュに入りアンプレヤブルを選択。さらにグリーン上で4パットを要するトリプルボギーを叩いてしまった。ここについては「ファーストパットが、なんでショートしたのか分からなかった。3パット目は完全に集中力が切れてた」と戸惑いのなかでのプレーだったことを明かす。

その後は7番、9番とバーディを積み重ねたが、後半も乗り切れない。11番パー3ではバンカーにつかまりボギー。そして14番パー5では、3打目のバンカーショットがグリーンのマウンドで、再び同じバンカーに戻される不運もあり、ダブルボギーを喫してしまった。「13番まではなんとかスコアを戻そうと思ったけど、14番でいいバンカーショットを打ったのにダボになった。怒らないように無になりました」。なんとか心が折れないよう、プレーを続けるのが精いっぱいだった。

それでも終盤に見せ場も作った。最難関の17番パー4では、名物トミーズ・バンカーに入れたものの、そこから絶妙なアプローチを披露。「ギリギリ上がるか上がらないかだったけどうまく打てた」と、この窮地から2メートルに寄せパーを拾った。さらに最終18番では3日続けてのバーディ締め。「15番から少しずついいパットが打てたので、それがもう少し早くできれば」。この感覚を明日につなぐ。

最後に1つ戻したものの、ホールアウト時点で80位にまで失速した一日。昨年の「マスターズ」に続く2つ目のメジャータイトル獲得は絶望的になった。「リンクスでなかなかいいプレーができていない。明日が来年以降の全英に向け、いい材料になるよう頑張りたい」と、前を向いて残り18ホールを戦う。

<ゴルフ情報ALBA.Net>