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右手を挙げるパフォーマンスに隠された、桂川有人の“サムライ魂”【海外メジャーの“ヒトネタッ”!】
ギャラリーの歓声に応える桂川有人 その右手に込められた思いとは|(撮影:福田文平)

ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は「全英オープン」が行われているセント・アンドリュース(スコットランド)から。

桂川有人が大会2日目に5バーディ・1ボギーの「68」をマーク。トータル5アンダー・18位タイに浮上し、初めての海外メジャーで予選通過を決めました。17番パー4の2打目は番手のジャッジミスで惜しくもグリーン奥にこぼし、難易度の高いアプローチを残しましたが、ウェッジでふんわりと上げると60センチに寄せてパーセーブ。最終18番でも約15メートルからパターで60センチにつけてバーディ締め。スタンドを埋め尽くし、通路にも広がるギャラリーは大盛り上がりでした。

ナイスバーディ、ナイスセーブをしたときに、手を高く上げてアピールする姿が印象的。そこには、桂川のナショナリズムが秘められていました。

「(ギャラリーの拍手に)反応した方がいいかなと思って。『日本人は反応しない』と思われるのが嫌なので…。日本を背負ってというか。日本代表で来ているような感じもするので、少しでもファンを増やせるようにと思っています」

ティオフで紹介されるときには「from JAPAN(日本勢)」のアナウンスで、リーダーボードなどいたるところに「JPN(日本)」の文字が。世界最古のオープン競技である今大会には、世界各国から選手が集まり、国旗も掲揚されています。

ギャラリーから「ユウト」の歓声も上がりました。全英のギャラリーにも認知された…? と思いきや、「あれは多分、キャディさんの友達(笑)」。今回タッグを組んだキャディのベンジャミン・キンスリー氏の家族とその友達だと、笑いながら正直に明かしていました。

「(特別な意識は)ない」と話すように、右手を挙げて声援に応えるのは、まさに国内ツアーでも見ている姿。段々と様になってきています。日本勢最上位の18位タイで進んだ決勝ラウンドでも、たくさん右手が上げられることを期待しましょう!

<ゴルフ情報ALBA.Net>