<全英オープン 2日日◇15日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>
ウェイティング(待機選手)から出場を決めた星野陸也だったが、そのチャンスをモノにすることはできなかった。初日に「75」と出遅れると、2日目は2バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「73」と巻き返せず。トータル4オーバー・117位タイで、聖地でのプレーは2日間で終わってしまった。
決めきれなかった。「バーディパットを外して、外して、ボギーが先行してしまった。そこからいい流れにもって行けなかったですね」。2日間ともボギーが先に来る苦しいスタートで、流れに乗れず。ワンオンに成功しても「そこから3パット。タッチ、距離感がうまく合わせきれなかった」と、この日のパット数は「35」。最後までアジャストすることができなかった。
憧れていたセント・アンドリュースでプレーできたことは「本当にうれしいこと」。一方で「チャンスを生かしきれなかったのが一番悔しい」と悲喜が入り混じる。だが、試合に“出られる”のと“出られない”のでは大違い。初めての現地ウェイティングからの出場は、特別な経験になった。
「出たことで全然違う。このギャラリーのなかで、この雰囲気で、この緊張感でプレーする。いいショットをするとたくさん拍手があって気持ちがいいですし。試合に出られることが大事なんだなと改めて感じました」
ジャスティン・ローズ(イングランド)の代わりに入ったグループは、18年大会覇者のフランチェスコ・モリナリ(イタリア)、トミー・フリートウッド(イングランド)との注目組。「自分ももっと知ってもらうために、もっと頑張らないといけない」と刺激も十二分に受けた。
今回はウェイティングでの滑り込み出場だった星野だが、来年、そして次に聖地で行われる全英オープンでは“補欠”に甘んじるつもりはない。「また数年後にここに戻ってきたとき、しっかりいいプレーができるように。まだまだだなとしっかり反省して、頑張っていきたいです」。来年の海外メジャーに向けて、新たな一歩が始まった。(文・笠井あかり)
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