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桂川有人「自信になります」 大歓声のスーパーアプローチ締めで、1アンダーの好発進
初メジャーの桂川有人が好発進|(撮影:福田文平)

<全英オープン 初日◇14日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>

桂川有人にとって初の海外メジャー「全英オープン」の初日は4バーディ・3ボギーの「71」でプレー。1アンダー・35位タイと好発進を決めた。

終始いい流れだった。グリーン手前に小川が流れている出だし1番ホール。ティショットは5番ウッドでクリークギリギリまで運ぶと、グリーン手前に切られているピンの奥5メートルに乗せてバーディ発進。

「アゲンストがすごくて、普通は越えていくブッシュが越えられなくて…。ラフだし(残り)距離も200ヤードあるし、みたいな感じで一番難しかった」と話す3番、そして続く4番を連続ボギーとしてしまったが、「いい流れにもっていけた」という7番でバーディを獲り返す。

イーブンで折り返して後半に入ると、ビッグドライブが光った。ワンオンも狙える351ヤードの12番パー4は、ティショットをグリーン奥にこぼす367ヤードのビッグドライブから、寄せワンでバーディ。356ヤードの最終18番パー4では、ティショットをグリーン左サイドまで運ぶと、「しっかり突っ込んだ」という残り44ヤードのアプローチを、59度のウェッジでスピンを利かせ30センチにピタリ。ギャラリーからの大声援に、国内ツアーと同様に手を高く上げて応え、“お先バーディ”でホールアウトした。

「最後にああいうショットを打っているプロゴルファーの人をテレビで見てきたので、自分も頑張りたいと思って打ちました。成長できてよかったです」と、初めての大舞台でスーパーショット締め。アンダーパーでのスタートを切った。

今年1月の「SMBCシンガポールオープン」で2位タイに入り全英オープンへの出場権を得ると、国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」で2位、そしてホストプロとして臨んだ4月「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」でツアー初優勝。現在、賞金ランキングは2位につけている。「自分でもうまくいきすぎているかな、という感じ」と控えめに話すが、世界の舞台でのアンダーパー発進は「自信になりますね」と手ごたえを感じている。

「自分のなかでは上出来でした。これを続けられるようにこのあとも体のケアをして、きょうと同じコンディションで臨めるようにしたいです」。2日目は午前9時25分(日本時間午後5時25分)にスタート予定。初日を上回る好スコアを、期待せずにはいられない。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>