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松山英樹は“後輩”3人と9ホールの最終調整 会話を弾ませ、聖地攻略法も伝授
名物のスウィルカン・ブリッジで記念撮影!|(撮影:福田文平)

<全英オープン 事前情報◇13日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>

聖地セント・アンドリュースが舞台の「全英オープン」開幕まであと1日。3年ぶり8度目の出場を迎える松山英樹は、インコース9ホールをプレー。開幕に近づいて徐々に増えているギャラリーの声援を受けながら、最終調整を進めた。

この日は同じ東北福祉大出身の後輩である比嘉一貴と金谷拓実、そしてやや“仲間外れ感”はあるが、日大出身・桂川有人の4人で、午前10時ころにコースに出た。きのうはレンジのみの練習に留めていたが、この練習ラウンドではグリーン周りのアプローチはもちろん、17番グリーン手前に位置する“トミーズ・バンカー”を含めたバンカーショットを入念に確認していた。

後輩にも積極的にアドバイスを送った。金谷は「マスターズ」、「全米プロ」に引き続き、今年最後のメジャー大会でも一緒にプレー。「今週だけでなく、いままでも(一緒に)練習させてもらっている。しっかり活かしてプレーしたい」と、改めてその学びを吸収した。

比嘉は久々に松山とのプレーを果たし、「楽しかったですね」とひとこと。そして15年大会以来2度目の聖地参戦となる松山からその“攻略法”を教えてもらった。「松山さんは(ピン位置)を想定してプレーしている。『このピン位置ならここに外そうとしているのか』、『ここだったらオッケーなのか』というのを見て、盗んで、参考にしました」と先輩の背中を見て学んだ。

さらに、強風のなかでのラウンドということもあって「松山さんでもきょうノーバーディだったので、それが一番の自信になりました(笑)」と先輩をいじるようなジョークも。それでも「(バンカーの打ち方は)真似しちゃダメだなと思いました。『この人だからいけるんだな』って」と、その技術の高さに尊敬の念を深めた。

「構えから…後ろ姿が大きく見えました。体も大きく見えるし、オーラを感じました」と話すのは桂川。初めての松山とのプレーで最初は緊張していたが、「松山さんから優しく声をかけてくださりました」と出身地や出身高校などの自己紹介から会話はスタート。自身が課題とするショートゲームを中心に、ウェッジのロフトなどギアについても話を弾ませた。

いたるところに点在するポットバンカーでは、桂川が脱出に手こずっていると『ビビらずに振れ』という松山からのアドバイスも。「とりあえず振るしかないですね」と、9ホールで得た学びを反芻(はんすう)させた。

後輩たちに“手本”を見せた松山。大会初日はウィル・ザラトリス、トニー・フィナウ(ともに米国)と午前10時20分(日本時間午後6時20分)に、日本勢一番手として出陣する。メジャー2勝目へ。こちらも“手本”となるようなビッグスコアを期待せずにはいられない。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>