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R.マキロイは「聖杯」に向けて死角なし 「ゴルフ人生における最高到達点の一つ」
マキロイは好調を維持したまま聖地での全英を迎える|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 事前情報◇12日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>

ローリー・マキロイ(北アイルランド)が全英オープンを制したのは2014年のこと。あれから、丸8年が経過しようとしている。

10代の頃から「ポスト・タイガー・ウッズ」として期待され、アマチュア時代の07年全英オープンカーヌスティ大会でベストアマチュアの称号「シルバーメダル」を獲得。09年2月、当時19歳でヨーロピアンツアーのドバイ・デザート・クラシックを制して、プロ初勝利を飾った。同年末には、マキロイは世界ランキング9位まで上り詰めている。

翌10年、前回マキロイがセント・アンドリュースで開催された全英オープンに出場した際には、初日に7バーディ、1イーグルのメジャー最少スコアタイ記録となる「63」を叩き出すなど活躍し、3位タイで大会を終えている。

11年の全米オープンでは念願のメジャー初制覇を達成。さらに翌年には全米プロを制してメジャー2勝目を挙げ、14年にはついに自身が「最も欲しかった」という全英覇者の栄冠も手に入れた。直後の全米プロも制して、4年間でメジャー4冠。マキロイ時代が到来したと思われた。

しかしその後はメジャータイトルから遠ざかり、気がつけば“北アイルランドの神童”も33歳になった。とはいえマキロイは、第150回記念大会前の会見で「まだ自分のキャリアを振り返って、思い出に浸るつもりはない」と語気を強める。

「これまで自分の成績や、ゴルフというスポーツでやり遂げたてきたことを誇りに思っている。だがまだやり遂げたいことは色々あるし、それができるはずだ」

そしてマキロイは、ゴルフの聖地で行われる今大会こそが、メジャー王者への返り咲きの場だと信じて疑わない。それもそうだろう。今季はここまでは出場した12試合のうち、先月のRBCカナディアンオープンでの優勝を含む2勝、トップ10入りは7回、トップ20は10回である。

メジャーでも好調を維持していて、マスターズは2位、全米プロは8位、全米オープンでも5位タイと、すべて上位進出を果たしている。

現在の自身のゴルフに「満足している」というマキロイだが、「ただ先のことを考えても仕方ない。残りの練習日でしっかりと準備して、木曜日に正しい心構えで臨むだけ」と冷静な面持ちで語った。

「(セント・アンドリュースでの全英オープン優勝は)私たちのスポーツにおける『聖杯』だと思う。多くの人にそのチャンスが訪れるわけではないし、だからこそセント・アンドリュースでの勝利がゴルフ人生における最高到達点の一つだとされているんだ」

果たして、8年ぶり2度目のチャンピオン・ゴルファー・オブ・ザ・イヤーに輝き、クラレットジャグという聖杯を手繰り寄せることはできるか。現在のマキロイに死角は見られない。

<ゴルフ情報ALBA.Net>