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全米OP覇者から手ほどきも 桂川有人は名物の橋で堂々の“決めポーズ”!
初メジャーに挑む桂川有人にとって、貴重な1日になった|(撮影:福田文平)

<全英オープン 事前情報◇12日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>

はじめての海外メジャーに挑むのは23歳の桂川有人。今年1月の「SMBCシンガポールオープン」で2位タイに入り出場権を獲得した。あれから半年。待ちに待った最高峰の舞台にやってきた。

今季は国内ツアー初優勝に加え2位、3位が1回。大ブレイク中といって間違いない。勢いに乗りつつ迎えた大一番。順調に調整を重ねつつ、本戦を見据えている。

12日(火)には、後半の10番から18番までをラウンド。前日に練習ラウンドの予約をするときに、ひと枠空きがあった場所に自分の名前を書き込んだ。その3人のうちの一人が2013年の「全米オープン」を制したジャスティン・ローズ(イングランド)。世界のトップを走ってきたトッププレーヤーだ。

「ひとつ空いていたので入れさせてもらいました、勝手にというか」と、迷うことなくメジャー覇者との9ホールをチョイス。貴重な時間のなかではアドバイスを受けるシーンもあった。ホールの右サイドにホテルがそびえるホテル越えの17番パー4では、グリーンの右端から左ピンを狙うのに「ウェッジでドローを打って寄せるとか」と、ローズが桂川に全英の攻め方も指導。「グリーンからアプローチというのは怖いなという感じ(笑)」とためしてはみたものの、遠慮気味の初体験となった。

さらに同じ17番。砂利道、ラフ、コンクリート道路、そして一番奥には壁と、すべて救済を受けられない特異なローカルルールが存在するグリーン奥の罠もローズから指南。「知らなかった」と、救済が受けられない、つまり、道路の上からでもあるがままにプレーしなければならないことを教わり、コンクリートから寄せに挑戦。「練習でやれば楽しいなと思うけど、試合では緊張すると思う」と、異例のアプローチには戸惑い気味だ。

もちろんそんな場所に打ち込まなければいいだけの話だが、リンクスコース特有の強風に硬い地面と、一筋縄ではいかないので全英の舞台。「ぜんぶですね(笑)」と、カギを握るポイントはショットもパットも、とにかくすべて。持てる技と知識、勘、運と何から何まで総動員して、ようやく攻略できるというのが実感だ。

最終ホールとなった18番では、ホールを横切る有名なスウィルカン・ブリッジでローズと記念撮影。そしてそのあとは一人で大好きな新日本プロレスの内藤哲也の決めポーズを披露した。左手で左目を見開かせ、右手を天にかかげるポーズで、18番の名所を独り占めした。

急成長を遂げているシーズン半ばで迎えた全英オープン。内藤ばりの派手なポーズで聖地でも主役を張り、存在感を示したい。(文・高桑均)

<ゴルフ情報ALBA.Net>