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松山英樹が3年ぶりの舞台へ「全英のなかでは易しい」 2度目の聖地でメジャー2勝目へ 
開幕まであとわずか 松山英樹は調整を重ねている|(撮影:福田文平)

<全英オープン 事前情報◇12日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>

2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会中止、21年は新型コロナ感染で直前に欠場となったため、3年ぶりの「全英オープン」出場となる松山英樹。前週の“前哨戦”「ジェネシス・スコットランド・オープン」では予選落ちを喫し、週末のうちから舞台となる“ゴルフの聖地”セント・アンドリュース入り。土曜日に18ホール、日曜日と月曜日には9ホールずつプレー。そして大会開幕2日前となる火曜日は、レンジでの練習のみの調整に留めた。

この日は正午を過ぎたころに練習場に姿を見せると、まずはパッティングから。その後は打撃練習場に移動してアプローチからドライバーまでひと通り打ち終えると、アプローチグリーンに移動して30ヤードほどの寄せやバンカーショットを調整。最後にまたグリーンでボールを転がして、およそ3時間ほどの練習を終えた。

全英オープンに出場するのは8度目。だが、全英オープンの開催コースは持ち回りとなっているため、セント・アンドリュースでプレーするのは15年大会以来、2回目のことだ。

「全英のなかでは易しいほうなのかなと改めて思いました」。全英は過去に3度の予選落ちを喫しているが、15年大会は2日目に「66」をマークするなど、トータル8アンダー・18位フィニッシュを決めている。「そのイメージは残っています」と7年ぶりに立った聖地での感触は悪くない。

それでもリンクスコースならではの風などの天候に加え、硬くてこぶのあるフェアウェイやいたるところに点在するポットバンカー、長いラフなど攻略しなければならないことはたくさんある。鍵となるのは「全部」と言い、グリーン周りからのアプローチでは普段あまり選択しない“コロがし”が必要なシーンも出てくる。

練習ラウンドでもじっくりと時間をかけて調整している様子が多くみられるが、「普段やらないことはうまくいかないですね」とやや苦戦気味。それでも「その場所によって雰囲気を見て」と徐々にいいイメージを作り上げていく。

開幕まであと1日。水曜日は同じ東北福祉大出身の後輩である金谷拓実と比嘉一貴、そしてメジャー初出場の桂川有人と練習ラウンドを予定している。今年のメジャー最終戦、そして昨年制した「マスターズ」以来のメジャー2勝目へ。「普段通りやっていきたい」と最終調整に入る。(文・笠井あかり)

<ゴルフ情報ALBA.Net>