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3度目の正直へ 今平周吾が恋い焦がれた舞台へ「予選通過して上位争いを」
聖地での1戦を前に、気持ちも昂ぶってきた|(撮影:福田文平)

<全英オープン 事前情報◇11日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>

2016年、19年に続き大会3度目の出場となる今平周吾。今年の国内ツアー「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」で優勝し、出場権を獲得し、聖地へと乗り込んだ。

18年、19年と国内賞金王を戴冠し、世界へと打って出ようと考えていた矢先にコロナ禍で計画が狂った。20年は秋開催となった「全米オープン」、「マスターズ」には出場したが、その後は世界ランキングも下降。メジャー大会出場のチャンスも薄れていったが、ここで巡ってきた。「小学校くらいから」と憧れを抱いてきたセント・アンドリュースに降り立ち、表情も晴れやかだ。

「もう一度メジャーの舞台に戻りたい」と話していた今年の春。そこで見事にチャンスをものにした。そして訪れた舞台は今年で150回目の記念大会。「雰囲気はすごくきれいですし、回っていて楽しいです」と日曜、月曜と行った練習ラウンドから気持ちは昂ぶっている。

日曜日には1番から4番、15番から18番の8ホール、月曜日は10番から18番の9ホールを回った。同地の名物といえば、ホール右サイドのホテルをティショットで越えていく17番パー4。ここで思ったのは「ホテルの真上に行くと思ったけど、ホテルの左狙いでした」と、思っていたよりもプレッシャーはなかったという。

全体的には「グリーン周りが難しい」と警戒。「オーバーしてしまうと砲台になっているので難しい。乗ってもグリーンから出てしまったりというホールもあるので気をつけたい」と、グリーン周りのチェックには余念がない。2日間の練習ラウンドでは風もなかったことからティショットは思うようにいったが、風が吹けば一気に様子も変わる。残された2日間でさらに感触を確かめることになる。

「結果を出したいですね。予選通過、まずは。そこから上位を狙っていきたいです」。聖地攻略の糸口をつかみ、3度目の出場で初の決勝ラウンド進出をにらむ。(文・高桑均)