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王者集結のイベントでチーム・タイガーは2位 レジェンドが証言した“期待”と“不安”
マキロイ(左端)らとラウンドするタイガー(左から2番目) 中央のトレビノが状態を証言|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 事前情報◇11日◇セント・アンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7313ヤード・パー72>

第150回の記念大会になる「全英オープン」の開幕を3日後に控え、セントアンドリュース・オールドコースにゴルフ界の蒼々たるチャンピオンたちが顔を揃えた。

その数は40名。トム・ワトソン、リー・トレビノ、マーク・カルカベッキア、ジョン・デーリー(すべて米国)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)ら歴代の全英覇者から、昨年の「アジアパシフィックアマチュア選手権」勝者の中島啓太、「全英女子オープン」勝者のカトリオナ・マシュー(スコットランド)、ローラ・デイビス、ジョージア・ホール(インクランド)…と超豪華メンバーが集結した。

その選手たちが参加し、『セレブレーション・オブ・チャンピオンズ』という“前哨戦”が行われた。これは4人1組のチームになって1番、2番、17番、18番の4ホールをプレーするというもの。各組ベスト2のスコアを採用してのトーナメントだった。

ゴルフへの思いを込めて聖地を歩くチャンピオンたちは、一様に喜びの表情を浮かべていた。昨年の全英覇者コリン・モリカワ(米国)は第1組で、そこで中島もともにスタートした。そして注目はやはりタイガー・ウッズ(米国)。マキロイとトレビノ、そしてジョージア・ホール(イングランド)が最終組を飾った。

ホテル越えとなる17番のティショットは、トレビノもホールも見事にフェアウェイを捉えた。18番で前が開くのを待つ間は、ホールがマキロイにパッティングの質問を繰り返す。1966年、70年、78年と3度の全英オープン優勝を誇るジャック・ニクラス(米国)は、1番ティからスタートを見送ると、タイガーのプレーを見守った。

18番パー4でマキロイのティショットが見事にグリーンを捉える。タイガーはドライバーでグリーンオーバーしたが、ともにバーディでの締めくくりとなった。結果は3アンダーでローラ・デイビスチームとともに2位。トップに立ったニック・ファルドチームの6アンダーに3打及ばなかったが、充実の時間になった。

スウィルカン橋でチャンピオンたちが揃って記念撮影を行う姿は圧巻というにふさわしい。タイガーとプレーしたトレビノは「素晴らしいショットを打っている」と称賛する一方で、「問題は歩くことだとタイガーは言った。その通りでこのオールドコースにもアップダウンのあるホールがいくつかある。そしてバンカーに入ったとき、もし片足しかバンカーに立てない状況であれば問題だ」と話した。

2000年にタイガーがこのオールドコースで勝ったとき、一度もバンカーに入れることはなかった。「タイガーならまたできるかもしれない」と、その再現にトレビノも期待を込める。聖地での大会は間もなく開幕する。(文・武川玲子)