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男子黄金世代のホープが聖地への切符をゲット 桂川有人、今後のスケジュールと課題
異国で奮闘した桂川有人 夢舞台への切符を手に入れた(撮影:Paul Lakatos_SPORTFIVE)

<SMBCシンガポールオープン 最終日◇23日◇セントーサゴルフクラブ セラポンコース(シンガポール)◇7403ヤード・パー71>

聖地セントアンドリュースへの切符をつかんだのは、23歳の桂川有人だった。4位タイから最終組の1つ前で出ると、3つのバーディを奪ってボギーフリーの「68」。安定したゴルフでトータル10アンダー・2位タイに入り、上位4人までに与えられる「全英オープン」の出場権をつかんで「今でも不思議な感じだけど幸せ」と笑顔を見せた。

1998年生まれの桂川は金谷拓実、渋野日向子らと同じ“ゴルフ界の黄金世代”の一人。アマチュア時代には2018年の「日本オープン」で予選ラウンドを終えて首位に立つなど、プロツアーでも活躍した。20年にプロ宣言して同年のファイナルQTで9位に入ると、下部に当たるABEMAツアーの「石川遼 everyone PROJECT Challenge Golf Tournament」で優勝するなど賞金ランキング3位に入って今季の出場権を得た。

夢舞台への挑戦権を手土産に、この後は日本へ帰国。ツアー外競技の「岐阜オープン」などで調整して、3月31日(木)に開幕する国内初戦「東建ホームメイトカップ」に備える。

今大会はシンガポールの“ビザ発給停止”の余波を受けて、賞金ランキングへの加算に加え、優勝者への残りシーズンと、その後2年間の日本ツアートーナメント出場資格も付与されない。「賞金は加算されないですが、いいスタートが切れたので、東建までに調整して、日本でも優勝争いをしたい」と自信とともに、初タイトルへの意欲は大きくなった。

「全英オープンで予選通過して、少しでも上位に行きたいですね」。課題として挙げたのは飛距離アップとショートゲーム。「飛ぶ選手はたくさんいると思う。そこをカバーできるようにしたい」。異国で自信と課題を得て、桂川の2022年が始まった。