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ウーストハウゼンが首位キープ 11年ぶりの全英制覇へ乗り越えるべき“高い壁”
ルイ・ウーストハウゼンが乗り越えるべき壁とは?|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 3日目◇17日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

初日から首位をキープしてきたルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ)が、完全優勝に王手をかけた。大会3日目も一つスコアを伸ばし、トータル12アンダーの単独トップで最終日を迎える。

大会最終日の18日からちょうど10年前、ウーストハウゼンはゴルフの聖地、セント・アンドリュースで「全英オープン」を制した。3日目を終えて2位に4打のリードを持って最終日をスタート。最終的には7打差をつける圧勝で、世界一に輝いた。そして今回は、2位のコリン・モリカワ(米国)を一打リード。大会2勝目、そして米ツアー2勝目を目指す。

精密機械のようなスイングで、大きく崩れる気配がないのがウーストハウゼンの特長だ。そのスイングはほかのプロからも高評価を受けるほど。ところがいくらスイングがよくても、ここまでの米ツアーで、優勝は全英タイトルのみ。欧州ツアーでは全英を含む9勝を挙げているが、どうしても米ツアーで勝つことができなかった。

これまで、米ツアーで54ホールを終えて首位に立ったのは6回だが、一度も優勝には届かなかった。直近では、6月の「全米オープン」でも3日目を終えて首位に立ちながら逆転を許した。そして今回で7回目の挑戦。モリカワとの激しいデッドヒートとなった3日目はかろうじてリードを守ったが、最終日も同組となった勢い十分な24歳との対戦で、ジンクスを打ち破りたい。

ちなみに、もし優勝となれば、ほかにも数々の記録が打ち立てられる。全英における完全優勝は14年のローリー・マキロイ(北アイルランド)以来。メジャー初優勝から11年目での2勝目は1952年、63年の「全米オープン」を制したジュリアス・ボロス以来。全英での勝利が11年ぶりとなれば、同郷のアーニー・エルスが記録した10年ぶり(02年、12年)を抜いて歴代1位となる。

記念すべき全英2勝目へ。ウーストハウゼンの戦いから目が離せない。