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木下稜介がメジャーの決勝Rで感じた“不足” 「細かい技術がもっと必要」
木下稜介が初のメジャー決勝ラウンドを終えて思うことは?|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 3日目◇17日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

初めての海外メジャーに挑み決勝ラウンドに進出した木下稜介は、ムービングデーを2バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「72」。スコアを3つ落とし、トータル3オーバー・64位タイで最終日を迎える。

トップ10を目指したいと話し、臨んだ決勝ラウンド。出だしこそパーとしたが、2番ではティショットをフェアウェイに置きながらボギー。4番でもボギーと序盤からスコアを落とした。7番ではティショットを曲げてヒースの中へ。3パットも加わりダブルボギーと7ホールで4つも落とす展開に表情が曇った。

それでも10番で4メートルのバーディパットを沈めると、14番パー5では2打目を花道まで運び楽々バーディ。「10番でバーディが獲れたのが非常に大きくて、悪い流れを切れた。難しい11番もパーで切り抜けられて14番でもバーディが獲れたので、後半に関しては良かった」。なんとか持ち直し、見せ場も作った。

「ナイスショットにはバーディがくると思いますし、ミスショット、ショートサイドとかに外してしまうと、本当に寄りにくいピンポジションが非常に多かった。その中でなんとかスコアを伸ばしたかったが、前半が残念ですね」。悔しさは残るが、課題が見つかったのは収穫だ。

メジャーの3日目はスコアが動くことからもムービングデーと呼ばれるが、惜しくも落とす側となってしまった木下。「足りない部分はまだまだたくさんある。ショットの精度だったり、難しいところからのパッティングの距離感だったり。細かい技術はもっと必要だと思っている」と、予選を突破したからこそ見えたものがある。

16番パー3ではピンを狙いながらもミス。バンカーに入れたが、そこから50センチに寄せてギャラリーの歓声も浴びた。「楽しめている」と話していた2日目。悔しい思いをした3日目。「明日は意地でもアンダーパーで回りたい」。ただの経験で終わらせないためにも、最終日こそビッグスコアで締めくくり、次戦の世界ゴルフ選手権へ弾みをつける。