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初メジャーの木下稜介はダボが2つ先行も6バーディで挽回 「バーディがたくさん獲れて自信になった」
6バーディを奪った木下稜介|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 初日◇15日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

木下稜介は昨年1月に全英オープンの出場権を獲得するも、昨年大会はコロナ禍で中止に。ついに待ちに待った初メジャーを迎えた。その初日は2番、3番と連続ダブルボギーの苦しい展開に、「3番終わって90を打たないか心配でした」と振り返った木下。4番のチップイン・バーディを皮切りに6つのバーディを奪って、2オーバー・91位タイで初日を終えた。

1日が長い全英オープンで、現地時間の午後3時43分にスタートした木下。「外で散歩とかしたかったんですけど、フロントに警備員がいるので出れなくて…。ホテルで少し体を動かしたり、ゲームしたりYouTube見たり」と、厳しい行動制限がかかる今大会で、コースに行くまではホテルで時間を過ごした。

スタートの3ホールで4オーバーまでスコアを落とした木下だったが、「4番のチップインで少し落ち着くことができた」と1つ獲り返して、本来の自分のゴルフを取り戻す。7番、8番で連続バーディ。続く9番でボギーを打つも、10番のバーディですぐさま獲り返す。

13番ボギーのあとの14番でもバーディ。15番でこの日3つ目のダブルボギーを叩くも、159ヤードの16番パー3では、ピッチングウェッジであわやホールインワンの「ボール2個分くらい」につけるスーパーショットを見せてバーディを奪った。「ダブルボギーの後だったので、非常にうれしい1打でした」と木下。18番では1.5メートルのパーパットをしぶとく沈めて、あすにつながる2オーバーに踏みとどまった。

日本屈指のショットメーカーはメジャーの大舞台でも実力を発揮し、6つのバーディを奪った。「バーディがたくさん獲れたので自信になりました。ダブルボギーが3つあったので、そこをボギーに抑えられたら。あすはダブルボギーを打たずに、しっかりボギーを獲るというのが大事になってくる。アンダーパーで回って予選通過できるように頑張りたい」と気を引き締める。

初めてのメジャー初日は「スコアは良くなかったですけど、ギャラリーの方が拍手をくれて、本当に楽しかったです」と雰囲気を楽しんだ様子の木下。あす16日は30回目の誕生日を迎える。30代の始まりを笑顔で終えたい。