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天国か地獄か… ロイヤル・セントジョージズ1番の成功率は五分五分!?
1番ホールをどう滑り出すかがカギだ|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 初日◇15日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

ロイヤル・セントジョージズの1番ホールは、「全英オープン」開催コースの中でも難関のスタートホールだ。

ティイングエリアから見て左側に位置するフェアウェイを、両端から深いラフが囲む。グリーン手前にはバンカーも戦略的に配置されているため、広いはずのフェアウェイが急に狭まって見える選手も少なくないはずだ。

初日の午前中組。いやらしい1番ホール、パー4の軍門に下った選手とバーディをゲットして好調なスタートを切った選手の数はほぼ同数となっている。

27組がプレー終了した木曜日午前11時50分現在(現地時間)、81人中20人がバーディ、42人がパー、19人がボギーかそれ以上のスコア。もちろんラウンドは始まったばかりのため、ボギーを叩いていも取り戻すのは難しくはないが、気を緩めれば手痛い仕打ちを食らうホールということだ。

大会前に多くの選手が話したとおり、このコースをうまく戦い抜くには、やはりラフを避けること。常にフェアウェイキープができれば、成功への道が大きく開いてくるはずだ。

前回、ロイヤル・セントジョージズで行われた2011年大会を制したダレン・クラーク(北アイルランド)は、ティショットを大きく曲げてボギーで1番を終えている。一方、ブルックス・ケプカ(米国)は同様にラフに打ち込んだものの、アプローチショットを力づくでグリーンまで運ぶことに成功。難を逃れている。

ケプカ同様に、1打目を曲げても、パワーヒッタータイプの選手は、窮地を脱する場面が見られている。とはいえ、成功への最大の近道はフェアウェイを捉えること。前半4アンダーと好調のブライアン・ハーマン(米国)は、飛距離はないものの的確にフェアウェイを捉えてバーディ奪取に成功している。

ポール・ケーシー(イングランド)もティショットをフェアウェイに収めて、セカンドをピンそばにつけることに成功。短いパットを簡単に沈めて好スタートを切った。

だが上空には強風が舞うため、このホールでフェアウェイに乗せるのは容易ではない。ここまでの81人中フェアウェイを捉えたのはわずか31人のみだ。

観戦の際には注目してみてほしい。それがいやらしい要注意ホールの1番だ。