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歴代最上位は“会長”倉本昌弘、マルちゃんは最終日に首位に立つも… 日本勢の全英オープン戦績
丸山茂樹は一時は首位に立ったが…|(撮影:GettyImages)

今年最後のメジャー大会「全英オープン」が15日(木)に開幕する。今年4月に松山英樹が日本男子のメジャータイトル獲得への扉を開いたが、いまだ日本男子の手が届いていないのが『クラレット・ジャグ』(優勝トロフィー)。これまで多くの実力者たちが挑み、そして敗れてきた。

初めて“全英”の舞台に立ったのは1932年の宮本留吉だった。26年に日本最古のプロトーナメント「日本プロ」で優勝した宮本は、29年に日本人プロ初の海外遠征としてハワイアンオープンに参戦。そして31年には浅見緑蔵らと初の米本土遠征を行い、翌年日本勢として初めて“海外メジャー”に挑んだ。

それ以降は間が空き、24年後の56年大会に陳清波、石井迪夫、林由郎の3人が出場した。初めてトップ10に入ったのはロイヤルバークデールで行われた76年大会。九州の若鷹・鈴木規夫は初日に3アンダーでセベ・バレステロスらと並ぶ首位タイ発進を決めると、2日目、3日目に「75」とスコアを落とすも、最終日に「70」を出し10位タイに入った。

78年、79年に青木功が連続で7位、79年にジャンボ尾崎が10位に入るなど機運が高まるなか、今もなお日本勢最上位となる4位に入ったのが、ロイヤルトゥルーンで行われた82年の倉本昌弘。初日に首位と4打差の7位タイと好スタートを切ると、2日目に「73」と落としたが3日目に「71」と再びアンダーパーに潜り6位タイにカムバック。最終日も「71」とスコアを伸ばし、首位と2打差の4位タイとあと一歩まで詰め寄った。

そして日本勢が最も優勝に近づいたのが2002年の丸山茂樹。舞台はミュアフィールドだった。予選ラウンドをアーニー・エルスらと並ぶ首位タイで通過した丸山だったが、3日目に「75」とスコアを落とし首位と3打差の3位タイに後退してしまう。だが最終日、出だしの1番こそボギーとしたものの、2番、3番、5番、6番と序盤で2度の連続バーディを奪い首位タイに浮上。その後も9番をバーディをするなど期待は高まったが、折り返してからの4ホールで3ボギーを叩き後退。16番、17番と連続バーディを奪ったがプレーオフに1打届かず5位タイで4日間を終えた。

06年には3日目に「66」を叩き出した谷原秀人が5位フィニッシュ。そして13年には松山英樹が初出場。3日目にスロープレーでペナルティをもらいながらもトータル2オーバーで5打差の6位タイといきなりトップ10に入る活躍を見せている。

今年は永野竜太郎、星野陸也、稲森佑貴、木下稜介、金谷拓実の5人が出場。先人たちを上回る活躍を見せてほしい。