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荒天が予想される最終日 “27年ぶり” のイングランド勢、“独占”がかかる米国勢の逆転はあるか? 
リッキー・ファウラーはメジャー初制覇なるか!?

<全英オープン 3日目◇20日◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7344ヤード・パー71>

母国の威信をかけた選手たちが、最終日の主役になるか? 3日目を終えた「全英オープン」は、トップタイからスタートしたシェーン・ローリー(アイルランド)がトータル16アンダーまで伸ばし、後続に4打差をつける単独首位に立った。そのローリーに続く上位には、イングランド勢と米国勢が目立つ。

この日「66」をマークし、トータル12アンダーの単独2位に浮上したトミー・フリートウッドをはじめ、4位タイのジャスティン・ローズ、6位タイのリー・ウェストウッドらイングランド勢は、27年ぶりに全英タイトルを故郷に持ち帰る戦いに挑む。前回イングランドにクラレットジャグが渡ったのは1992年。ニック・ファルドによって成し遂げられたが、その後全英タイトルを手にした者はなく、長い年月が経過した。

4打差を追うフリートウッドは「現実的に(逆転は)難しいと思う人はたくさんいるかもしれない。ただ僕はきょう最高のラウンドをして、ボギーフリーだった。シェーンもすごいプレーだったけど、僕はどのようにプレーすればいいのかを知っている」と自信を示す。

一方、トータル10アンダーで3位につけるJ.B.ホームズ、4位のブルックス・ケプカ、6位のリッキー・ファウラーら上位争いをする米国勢にとっても、ここでの勝利は母国の栄光につながる。今季はタイガー・ウッズが制した「マスターズ」を皮切りに、「全米プロ」をケプカ、「全米オープン」をゲーリー・ウッドランドが制した。ここで全英タイトルを手にすれば、37年ぶりに4大メジャーの“米国グランドスラム”達成となる。

前日までトップに立ちながら、この日ビッグスコアをマークしたローリーに6打差をつけられたホームズだが、「もし、彼(ローリー)がまたきょうみたいなゴルフをしても、僕があすにやることは変わらない」と自然体でのラウンドを強調。そして「天気のことも、風がどれほど吹くかも分からない。こういうときにもできるゴルフは残されている。自分をいい状態にして、プレーできるようにするよ」と残り18ホールへの意気込みを語った。

メジャー初制覇を目指すファウラーは「本当は4、5打差ならよかったけど、僕ができることは、あすコースに出て、いいゴルフをすること。そして、何が起こるかを見る。荒天にも挑まないといけない。でもそのすべてができると思う」と、自らを鼓舞した。

最終日はスタート時間変更が決定するほどの荒天が予想される。“準地元”での優勝を目指すローリーが、一人旅の様相を呈しているが、リンクスでは天候がドラマを生み出す大きな要因になるのはいうまでもない。ロイヤルポートラッシュは、熱狂的な応援を背に受けるアイルランド人の独走を許すのだろうか? それとも……。