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憧れのタイガー敗退で“目標達成”はおあずけだけど… 浅地洋佑「誰と回っても、すごくいい経験」
浅地洋佑はイーブンパーのラウンド

<全英オープン 3日目◇20日◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7344ヤード・パー71>

初の全英オープン出場で、決勝ラウンド進出を果たした浅地洋佑。2バーディ・2ボギーと伸ばせないながらもガマンを続け、トータル1オーバーをキープ。50位タイで最終日に向かう。

「ティショットは良かったですけど、それ以外はパッとしなかったですね」。ラウンドを終えた浅地は、悔しそうな表情で一日を振り返った。「朝のうちは風が強くてある程度外しても仕方ないと思ってやっていた。逆に風がやんでからがもったいなかった」と、好コンディションのなかチャンスを仕留められなかったのが心残りだ。「60台は出したかったですね」。手ごたえがあったラウンドだったからこそ、取りこぼした感覚は消えない。

2番パー5では得意のバンカーから1mに寄せてバーディを奪った。12番パー5も自身の生命線となるアプローチで、グリーン手前からこちらもピン1mの位置につけスコアを伸ばした。この寄せのシーンでは、ギャラリーから拍手と歓声も。この日も持ち味の小技を見せつけた。

「楽しいですけど、やっぱり悔しさが大きい」。最終18番で3mのバーディパットを外して悔しそうな表情を浮かべるなど、特に後半、パットでチャンスをつぶす場面も目立った。「今日に限らないこと。昨日からチャンスの距離が入らないというか、なかなかうまくいかない」と、重たいグリーンに手を焼いている。

開幕前には「土日にタイガー(・ウッズ)と回れるように頑張ります」と意気込んでいた浅地。開幕前には練習姿にクギ付けになるなど、その存在を近くに感じ気持ちを高めた。

「一緒に回るには決勝ラウンドに進まないとダメですけど」と話していたが、その憧れの人物は、まさかの予選敗退。「初日のスコアを見たときにマジかよと思った。もちろん通っていても、同組になるかは分からないけど、一緒に回ってみたかったですね」。目標は今後におあずけになったが、それでも「誰と回っても、すごくいい経験になっていますね」と、メジャーに出場する猛者たちとのラウンドを楽しんでいる。

初日は「心臓がバクバクした」と話していた1番ティも、今では「むしろ行くのが楽しみになってきました。大歓声の中でスタートできるのはすごく気持ちがいい」と、雰囲気も自分のものとしている。「たまたま僕と稲森の運がよかっただけで、予選を落ちた人たちとのスコアの差はほとんどない。たまたまラッキーだった」と日本勢2人の予選通過者ということには謙遜するが、その運のおかげで、大きな経験を最後まで積むことができる。

「明日こそアンダで回って、トータルスコアもアンダーパーに持っていけたらいいかなと思っています」。初出場の舞台にも臆せず、ここで得たものの集大成を明日見せつける。