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金谷拓実は1打及ばず予選落ち 終盤6ホールに悔い「自分を信じて打ち切ることができなかった」
わずか1打及ばず 金谷拓実の全英オープンは予選落ちに終わった

<全英オープン 2日目◇19日◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7344ヤード・パー71>

今年4月の「マスターズ」に続き、メジャー出場2試合連続での予選通過をかけてラウンドに臨んだ金谷拓実(東北福祉大3年)。しかし4バーディ・4ボギーという結果に終わり、初日の2オーバーからスコアを伸ばせず。カットラインに1打及ばず、74位タイで予選落ちとなった。

最終18番パー4を迎えた時点で 、トータル1オーバーと予選通過圏内にいた金谷。まだ午後組のラウンドも残っており、不確定要素も多いため、最低でもパー、もっといえば1つでもスコアを伸ばして上がりたい状況だった。

ところがセカンドショットがグリーン右手前のバンカーへ。3打目はピン奥4mまで寄せるナイスアプローチを見せ、ギャラリーの拍手をひき出した。しかし、その後のパーパットを「しっかり打ち切れたんですけど、残念でした」と沈めることができず。このときには思わずパターを手放し、大きくヒザを曲げて悔しさをあらわにした。ここでのボギーで、再び圏外へと後退。まだ他の選手の動向次第では…、という状況だったが、「(通過は)厳しいですね」と観念の言葉を口にした。

10番から3連続バーディを奪うなど、開幕前の目標に設定していた予選通過、さらにローアマ獲得に向け必死に食らいついた。だが「残り6ホールでショットが乱れてしまった。自分を信じて打ち切ることができなかった」と、13番から3つのボギーを喫した。「3連続バーディを取って、自分の中では気を引き締めてプレーしていたつもりだったけど乱れてしまった。技術の甘さを感じた」。自らを戒めた。

昨年10月に行われた「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」で優勝し、今年のマスターズと全英オープン出場権を獲得。オーガスタでは「最後まで自分らしいプレーができた」というラウンドだったが、トータル5オーバー・58位止まり。予選通過こそ果たしたが、「ローアマが取れずに悔しかった」と心残りもある大会だった。

それだけに、期する思いを胸に秘めて踏んだ北アイルランドの地だったが、「自分で崩してしまった。周りどうこうではなく自分がいいプレーをできずに終わってしまったので、いい経験ではない」とさらなる悔しさを持ち帰ることになってしまった。「10~12番は長いパットも入ったし、自分らしいショットも出た。そこら辺までは良かった。(そこから変わった原因は)今は分からないです……」。この悔しさを糧に、再び来年の大舞台出場を目指す。