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初出場組が健闘! 日本勢最上位の稲森佑貴「なんで食い込んでるんだろう(笑)」
どこへ行っても、何を持っても正確 稲森佑貴の曲げないゴルフは全英でも健在

「全英オープン」初日は、初出場の日本勢が健闘する1日となった。一時は3アンダーまで伸ばし上位争いを繰り広げたのが、昨年の「日本オープン」優勝の権利で出場を果たした稲森佑貴だ。


「詰めが甘かった」と16番からのあがり3ホールで2つスコアを落としたが、1アンダー・20位タイは日本勢最上位。首位との差も4打と、好位置につけた。上位でプレーしていたことについては、「3アンダーになって、『なんで食い込んでるんだろう』と思った(笑)。風も強かったし、上も思ったよりも伸ばしていなかった」と、しっかり意識しながらのラウンドとなった。

それだけに、「悔しい気持ちがかなりまさっている。上がり3ホールで2つ落とすのは…」と反省。特に心残りだったのが18番パー4。フェアウェイからのセカンドショットが、グリーン左奥に外れスタンドの近くへ。これをドロップし、1m強の位置まで寄せたが「ヒットミス。つかまった感じで、左のカップを蹴ってしまった」とパーを拾いそこねた。

狭いフェアウェイが特徴のコースで、そこをキープするのが重要なポイントになるが、「うまくできた。いくつかラフに捕まってしまったけど、たまたま打てるラフだった」と及第点。とはいえフェアウェイキープ率は、風が吹く中で71.43%。“日本一曲げない男”は、北アイルランドでもしっかりと自らの強みを発揮した。「明日も18ホールは長い。同じミスをしないように。特にティショットを注意したい」。上位進出のためのラウンドを意識する。

午前組でスタートし、コロコロ変わる天気のなかイーブンパー・42位タイにつけたのが堀川未来夢だ。「きょうのイーブンは自分なりには合格点」と清々しい表情で上がってきた堀川は、「ここは『1日に四季がある』とは聞いていたけれど、風は想像以上に強かった。ほんとうに寒いときは肌寒くて、暑いときは汗ばんだ」と空模様の変化に驚きを隠せず。それでも「15分ごとに天気が変わったのにうまく対応できた」と難コンディションのなかガマンを続け、上々の滑り出しとなった。

10番まで3アンダーと快調なラウンドを続けながら、11番のダブルボギーなどで最終的に1オーバー・54位タイでのホールアウトとなったのが浅地洋佑。「ダボにつきる。そこで流れを変えてしまった。イーブンに戻っただけだったけど、内心はむかつきました」と、少しだけ見せたスキを悔やんだ。それでも「(ティオフの時は)心臓がバクバクだった。全英だし、初メジャーだし…、ずっとテレビで見ていた舞台」と憧れの大会で戦ったことには満足気。「フェアウェイからセカンドが乗らないことが多かった。しっかりグリーンをとらえてバーディパットを打つことに専念したい」。少しは慣れるであろう2日目については、こう意気込みを話した。

アマチュアの金谷拓実(東北福祉大)は2オーバー・72位タイからのスタート。「チャンスにつけることができなかったし、最後がボギーで悔しい終わり方でした。明日は最後まであきらめずにプレーしたいです」と、目標のローアマ獲得に向け、ここからの巻き返しを狙っていく。