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R・フォックスがバックナインの新記録、E・グリジョはエース達成!
バックナインの新記録29をマークしたライアン・フォックス

J.Bホームズが首位も、2打の間に14人が並ぶ

 

米国のベテランJ.Bホームズが、68年ぶりに北アイルランドの地に舞い戻った、第148回ロイヤルポートラッシュ大会の初日首位に躍り出た。

 

午前中にホールインワンが飛び出し、午後にはバックナインのコースレコードが記録されるなど、初日から大きな盛り上がりを見せたポートラッシュGC。チケットは完売していて、木曜日から多くのギャラリーが集まった同コースで、特大の輝きを放ったのが目まぐるしく変わる悪天候もものともせずに、66の好スコアをたたき出した伏兵ホームズだった。

 

すべてが順風満帆だったわけではない。1番、いきなりボギーとつまずいた。しかし2、3、5番でバーディを奪取して波に乗った。フロントナインを34で終えると、後半はさらに3つスコアを伸ばし、2位に1打差をつけてリーダーボードの頂上に駆け上がった。

 

「開幕前から自信があったんだ。ショットの調子もよく、コースも理解してしっかりと戦略も練っていた。ここまでの好スコアで回れるとは思っていなかったが、驚いてはいないよ」

 

2016年ロイヤルトゥルーン大会では、3位に食い込んでいる37歳が胸を張った。

 

4アンダーの2位で初日を終えたのは、アイルランド共和国出身のシェーン・ローリー。67でフィニッシュしたが、バックナインでは惜しいチャンスを何度も逃しているだけに、修正できれば明日以降に爆発する可能性を感じさせていた。

 

3位タイには世界ナンバーワンのブルックス・ケプカや、全英オープンで過去に何度もニアミスを経験している2017年マスターズ王者のセルヒオ・ガルシアを含めた、総勢13人が並ぶ。明日以降の首位攻防戦が楽しみだ。

 

1951年以来の北アイルランド、ポートラッシュ大会

 

1951年以来となる北アイルランドでの全英オープン。トップでティオフしたのは、ポートラッシュに在住する2011年大会覇者のダレン・クラークだった。早朝6時35分にクラークがティイングエリアへ上がると、観客席からは拍手喝さいが起こった。

 

その1打目をフェアウェーに落として、1番は見事バーディ奪取に成功。クラークがガッツポーズをすると、再びギャラリーがこの50歳に大声援を送り、関係者を含めて見ているものすべてを感動させた。

 

その後も好プレーを披露したクラークだったが、後半にスコアを落としてイーブンパーでホールアウトしている。

 

同胞のグレーム・マクダウェルだが、14番まではギャラリーの後押しもあり3バーディ・1ボギー。しかし、上がり4ホールで5つスコアを落として2オーバーでフィニッシュ。だが、マクダウェルよりさらに低調だったのが、優勝候補の一人と目されていたロリー・マキロイだった。

 

プレッシャーもあったのだろう。2014年のチャンピオン・ゴルファー・オブ・ザ・イヤーは1番でダブルパーをたたくなど、終わってみれば79。最悪の形で初日を終えている。

 

一方で、北アイルランドから遠く離れた南半球からやってきた2人がこの国に集まったゴルフファンを盛り上げた。ニュージーランド出身のライアン・フォックスが最終7ホールで6バーディを奪い、バックナインの新記録となる29をマークする圧巻のパフォーマンスを見せれば、アルゼンチン人のエミリアーノ・グリジョは13番でエースを達成。大会としては2016年以来となるホールインワンに、会場は大盛り上がりを見せた。

 

果たして2日目以降はどんなドラマが我々を待っているのか? 楽しみは膨らむばかりだ。