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地元ファンの声援に応えられずもR・マキロイは「歯を食いしばるだけ」
地元の期待を一身に受けたロリー・マキロイだったが……

地元・北アイルランドのファンからの大観衆を背中に受けて、ロリー・マキロイは1番のティイングエリアに立った。舞台は「こんな日が来るとは思わなかった」と興奮する、幼いころからなじみのあるロイヤルポートラッシュGC。16歳のときにはコースレコードとなる61をたたき出した得意の“ホーム”だ。

そんな晴れ舞台でのティショット。アイアンを持ったマキロイが放ったボールは大きく左に曲がりOB。さらに、4打目も深いラフにもぐりこんでアンプレヤブル。トラブル続きで、まさかのダブルパー発進。2014年ロイヤルバークデール大会を含めてメジャー4勝という百戦錬磨の30歳は、「プレッシャーのせいではない」と話したが、明らかに普段の姿とは違った。

その後は15番まで耐えるゴルフを強いられながらも、2バーディ・1ボギーと粘りを見せていたが、16番の通称「カラミティ」で、その名のとおり惨劇が再び北アイルランドの天才ゴルファーを襲った。ティショットでグリーンを捉えきれず、アプローチをピンまで2メートル弱まで寄せた。だが、このパーパットを外すと、さらに数十センチ残ったボギーパットもカップに嫌われて痛恨のダブルボギー。

「あれは言い訳のできないほどひどかった。集中力を欠いてしまったあの場面が一番残念」と悔しがった。

18番でもトリプルボギーをたたき、結局79の8オーバーで初日をフィニッシュ。すべてが空回りしてしまい、「もちろん最悪の日だった」。しかし、予選通過を諦めてはいない。

「明日好調でフェアウェーを捉えるショットが打てれば、スコアも伸びるだろうし、週末まで残れると確信している。初日79もたたいた選手が優勝できるとは考えられないかもしれないが、明日いいゴルフをして60台中盤で回れれば予選通過も可能だ。そこからさらにいいゴルフができるように、歯を食いしばるだけさ」

2日目は地元の声援を力に変えることはできるのか。もう失うものは何もない。爆発力には定評があるマキロイ。しかもロイヤルポートラッシュは、彼がコースレコードを出したことのあるコースだということも忘れてはいけない。