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「マスターズでローアマが獲れずに悔しかった」 金谷拓実、2度目のメジャー舞台での誓い
金谷拓実が初の全英オープンに挑む!|(撮影:村上航)

<全英オープン 事前情報◇15日◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7344ヤード・パー71>

昨年10月に行われた「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」で優勝し、今年4月の「マスターズ」、そして今週の「全英オープン」出場権を獲得した金谷拓実(東北福祉大)。ここロイヤルポートラッシュGCでは、58位タイで終えたマスターズに続く予選通過、さらに上位争いを目指し、開幕に向かっていく。

大会前週の13日(土)にアウト9ホール、さらに翌日に18ホールを回った金谷が、メジャーウィークに突入した月曜日も元気に練習ラウンドを行った。この日も1番からスタートしたが、「本当は10〜18番を回りたかった」と、3番までラウンドし、そこで“軌道修正”。近くの12番にうつり、最終ホールまで回り切った。3日間で2ラウンド以上を敢行。徹底的にコースを研究した。

「フェアウェイが狭いし、グリーンも小さいし、すごく難しい。しっかり準備して、いい状態で試合に臨めたらいい」。そういう気持ちから練習にも熱を帯びる。練習ラウンドでは、リンクス特有の風や雨にも悩まされることなく「幸せにゴルフができていました」。しかし、本番もこの穏やかな天候が続く保証はないが、「天気が荒れてもそれが全英、リンクスだと思う。その状況を楽しんで、ベストを尽くしてプレーしたい」と、難コンディションも想定しながら日々を送る。

アップダウンがあり、さらにフェアウェイ、グリーン周りにはうねっている箇所も目立つロイヤルポートラッシュGCでの戦い方については、「グリーンを外したら、すごく難しいアプローチが残る。いいポジションに運んで、パーオンすることを繰り返すことが大事かなと思う」とイメージ。7344ヤードと総ヤーデージは決して長くないが、正確なショットが求められるコースにふさわしい戦い方で、スコアを積み重ねていく構えだ。

マスターズでは予選通過こそ果たしたが、目標に掲げていたローアマには手が届かなかった。「マスターズを終えてからこの大会まで、いろいろな球を操らないといけないと思った。他にもグリーン周りが硬いのでパターで寄せることなどを練習してきました」。オーガスタで見つけた課題を北アイルランドでしっかりと生かす。

16日(火)には松山英樹、堀川未来夢とともにハーフラウンドを予定している。大学の先輩でもある松山は、現地でも近くの場所で生活するなどやはり頼りの存在。一緒にプレーすることで、さらに気持ちを高めていく。「予選通過は最初の目標。マスターズでローアマが獲れずに悔しかった。(全英では)ローアマを獲って、さらに上位で戦えたらいいと思う」。“アジア最強アマ”になったことで得た2度目のメジャー舞台。この場所で世界の強豪に臆することなく、ひたすら上を狙って戦う。