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日本ツアーメンバー“全滅”…通過はメンバー外の松山英樹のみ
“最後の望み”であった高山も予選突破には届かなかった(撮影・岩本芳弘)

<全英オープン 3日目◇18日◇セントアンドリュース・オールドコース(7,297ヤード・パー72)>

2015年の海外メジャー第3戦「全英オープン」は3日間をかけてようやく第2ラウンドが終了した。2日目早朝の大雨による中断と、3日目は強風による中断を挟んだ影響で大幅なスケジュール変更を余儀なくされ、最終日は月曜日に持ち越すことも決定。月曜決着は1988年大会以来27年ぶりとなる。


マンデーフィニッシュに向けて盛り上がりを見せる聖地だが、日本ツアーから出場資格を得たメンバーには厳しい現実が突き付けられた。今季開幕前に国内ツアーのメンバー登録を放棄した松山英樹がトータル6アンダー10位タイとメジャー初制覇に好位置につけたのとは対照的に、3日間をかけて終えた予選ラウンドを経て決勝ラウンド進出を決めた国内ツアーメンバーはただ一人もいなかった。

トータル2オーバーに終わった藤田寛之は「日本でやるゴルフと海外のゴルフが違う。こっちは目いっぱいアクセル全開でいかなければならない。ごまかしがきかない、といつも感じる」とコメント。トータル4オーバーの池田勇太も「自分自身の中で今大会には気合いを入れてやってきたので、結果については悔しいし、不甲斐なさを感じる」と肩を落とした。また、日本ツアーから出場の海外勢、アダム・ブランド(オーストラリア)リャン・ウェンチョン(中国)、スコット・ストレンジ(オーストラリア)もそろって予選落ちを喫した。

カットラインに2打及ばなかった藤田は、「世界で通用するゴルファーを育てるためには、芝もベントやティフトンとかのコースで技術を磨いていかなければいけない。時代はもうそれを必要としている。そういう所でこれからの選手が切磋琢磨しないとどんどん世界からおいていかれる」と国内ゴルフ界の“環境”に問題点を見つけた。もちろん、一朝一夕にはいかないが、育成に近道はないこともまた確かだ。